韓国のSF映画「勝利号」（スペース・スウィーパーズ）が年内にも中国国内で上映され、2017年から続いている「限韓令」がいよいよ解かれるのではないかと報じられている。

ニュースサイト大手・新浪（SINA）による映画情報「新浪電影」の中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の公式アカウントによると、韓国のSF映画で、今月5日からNetflixで独占配信中の「勝利号」が続編を計画しており、中国での劇場公開に向けて積極的に動いている。最も早い場合は今年上半期にも中国で上映される見込みだという。

中国では2017年、韓国が高高度防衛ミサイル（THAAD）の配備を決定したことで、さまざまな分野で韓国を排除する「限韓令」がスタート。それまでは韓国芸能人の中国進出が相次いでいたが一斉に姿を消すことになり、ドラマや映画も徹底的に締め出されることになった。

最近では「限韓令」以前に中韓の人気スターが共演したドラマ作品に、次々と解禁のうわさが流れていたが、映画について具体的な情報が出るのは初めて。いよいよ「限韓令」が解かれるのではないかと報じられており、今後の動きが注目されそうだ。

中国では昨年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、約半年にわたって映画館が閉鎖された。しかし、今年はすでに活況を取り戻し、春節（旧正月）の7日間だけで興行収入は78億元（約1270億円）を突破している。この期間に封切られた中国映画の「你好、李焕英」と「唐人街探案3」（僕はチャイナタウンの名探偵3）はいずれも、23日の時点で興行収入41億元（約667億円）を超えるなど、大規模な映画市場は韓国映画にとっても大きな魅力となっている。（Mathilda）