Record China 2021年2月15日(月) 13時10分
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台湾の馬英九前総統は、中国で開発された新型コロナウイルス用ワクチンを「拒絶すべきでない」と述べた。民進党議員は「中国という虎の威を借りるキツネ」と批判した。写真は馬前総統のフェイスブックより。
台湾では、馬英九前総統が「大陸側が台湾に(新型コロナウイルス用)ワクチンを提供したいとの意向を示した場合、直ちに拒絶すべきではない」と発言したことがきっかけで、民進党が馬前総統を「中国という虎の威を借りるキツネに過ぎない」などとののしるなどの“バトル”が発生した。台湾メディアの中時新聞網などが伝えた。
大陸との貿易に関連する台湾の法律である両岸貿易法は、大陸からのワクチン輸入を認めていない。また、台湾の衛生福利部長(厚生相)で新型コロナウイルス感染症対策の責任者である陳時中氏も、大陸のワクチンには製造過程には疑問があると発言していた。
馬前総統は13日、台北市内の関帝廟である行天宮を参拝した際、大陸で製造されたワクチンの使用について「まずは法律上の障害を克服せねばならない」と述べた上で「克服できないことはない。その気があるかどうかだ」と述べた。
馬前総統は12日にも取材に応えた際、蔡英文総統に対する呼び掛けとして、「中国がワクチンを提供すると言うなら、直ちに拒絶してはならない」と述べていた。
民進党に所属する陳亭妃立法委員(国会議員に相当)は、中国からのワクチン調達を考慮すべきだとする発言に対して、「馬英九前総統は常に大陸のワクチンを利用して存在感を誇示している。年越しの際ですら存在感を誇示している」「われわれには、計り知れない了見があると思えてしまう」と述べた
陳委員はさらに、現在は世界の各地でワクチンが現場に到着しつつあると指摘し「なぜ、改めて中国のワクチンに言及するのか」「馬英九は、中国という虎の威を借りるキツネに過ぎない」などと批判した。
陳時中厚生相も14日になり改めて、中国大陸側のワクチンは科学的なデータが発表されていないとして、「われわれの選択肢には入っていない」と表明した。(翻訳・編集/如月隼人)
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