商船三井の差し押さえ船が出港、賠償支払を完了=業績に大きな影響なし―中国メディア

Record China    2014年4月25日(金) 17時38分

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25日、上海海事法院(裁判所)に差し押さえられていた商船三井の船舶は、今月24日午後に浙江省の港を離れた。資料写真。

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2014年4月25日、上海海事法院(裁判所)に差し押さえられていた商船三井の船舶は、今月24日午後に浙江省の港を離れた。上海海事法院は、商船三井が判決で確定された義務を全面的に履行したため、法に基づき船舶の差し押さえを解除したと発表した。京華時報が伝えた。

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上海海事法院は今月19日、商船三井の貨物船を差し押さえた。これは同社が民事訴訟の判決が確定し、すでに効力を発している賠償の義務を履行しなかったからだ。

上海海事法院は24日、「商船三井は、当方の『期限付き履行通知書』の要求に基づき、民事訴訟の判決により確定したすべての義務を全面的に履行した。用船料およびその利息、船舶の運営の損失およびその利息、船舶の損失およびその利息として、計29億円超を支払った。また一審・二審の受理費の約212万元(約3500万円)、申請執行費の約29万元(約475万円)を合わせた約242万元(約3950万円)を支払った。同時に履行遅延利息、その他の費用に対して、信頼可能な、履行に供することのできる担保を提供した」と発表した。

上海海事法院は審査を経て、商船三井が裁判所の判決により確定された義務を全面的に履行したと判断し、「中華人民共和国民事訴訟法」の関連規定に基づき、24日午前8時半に船舶の差し押さえを解除した。商船三井は24日に公式サイトで、差し押さえられた貨物船が同日午後に出港したことを発表した。

商船三井は24日、記者の質問に回答したメールの中で、「紛争の対象となった2隻の船舶は、日本政府の徴用期間に沈没したか、行方不明になった。当社は終審判決後に上海海事法院に連絡し、原告側と交渉を進めた。今回の判決は当社の同四半期の業績に、大きな影響を及ぼさない」と述べた。

原告側の陳一家の4代目、中威集団董事局主席の陳中威(チェン・ジョンウェイ)氏は取材に応じた際に、「原告側は裁判所の判決を完全に尊重し、裁判所の執行力を信頼している」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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