授業中に「居眠りした」「カップ麺食べた」…名門校が生徒の行状をSNSで実名公開―中国

Record China    2021年2月1日(月) 23時40分

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河南省にある鶴壁高級中学の関係者がSNSの公式アカウントで、生徒の実名入りで授業中に「居眠りをした」「カップ麺を食べた」などと投稿したことが問題視された。写真は鶴壁高級中学。

中国の情報サイトである騰訊網によると、河南省鶴壁市にある鶴壁高級中学(日本の高等学校に相当)の関係者が、「授業中に居眠りをした」「授業中にカップ麺を食べた」など生徒の行状が実名入りでSNSに投稿されたことが問題視された。同校は「名門校」であることを誇りにしている。

問題とされたのは、「鶴壁高中2021期」という公式アカウントに27日に掲載された「1月18日から1月24までの規律違反状況の通報」と題する記載。「授業中に居眠り「授業中に体を揺すった」「スマートホンを持ってきた」「菓子類を教室に持ち込んだ」「授業中にカップ麺を食べた」など、実名つきで生徒の「不行状」が列記されている。

取材に応じた同校3年生の学年主任教師は、投稿が問題視されたアカウントについて、学校の公式アカウントではなく、3年生の一つのクラスのアカウントと説明。学校関係者の一人が管理しているという。問題の投稿は28日午後に削除された。

同教師は「以前には、生徒に同様の規律違反があった場合、教師は注意を促した。公式アカウントで発表することはなかった」と説明。記録はしたが学校の掲示板で発表することはなく、教師と学生の内部交流にとどめたという。

生徒の「不行状」を記載したアカウントは、通常はほとんど注目されておらず、フォロワーも生徒の保護者と教師だけだった。28日正午ごろになり、問題の投稿の閲覧件数が増え続けたため、「炎上」を恐れて学校側が削除を決定したという。

同投稿に対して、同校教師の間では「意図は悪くなかった。高校3年生に対してもっと授業に集中して、効率を高めてほしいと希望した。しかし、たしかに方法は適切でなかった。公式アカウントは対外的なプラットフォームなのだから」との意見が出たという。

学年主任は同件について「学校の教育が大きな影響を受けた」として「学年主任としての監督が行き届いていなかった。公式アカウントの内容は審査していなかった。私たちは反省しています」と述べたという。

学校側は28日夜になり、関係者を厳重に批判・教育し反省させたとして、「学年責任者は生徒および保護者に公開で謝罪します」との声明を発表した。(翻訳・編集/如月隼人

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