歌手で俳優のシャオ・ジャン（肖戦）が15日、動画配信サービス・愛奇芸（アイチーイー/ iQiyi）が主催のイベント「2021愛奇芸為愛尖叫晩会」に出席。個人事務所のウェイボーが発したメッセージが、深い意味が込められているとして注目を浴びた。

山東省青島市で15日夜に開催された同イベントでは、昨年は出演ドラマ「狼殿下」で愛奇芸に貢献したシャオ・ジャンも出席。シャオ・ジャンがステージに登場するまでの間、中国版ツイッターのウェイボーでは個人事務所の公式アカウントが、舞台裏の様子などを発信。この日の衣装の1枚が、「狼殿下」で演じた疾冲役の衣装と色味を合わせ、黒×ブルーの配色だったことも注目された。

また公式アカウントでは写真と同時に、「論語」の子罕（しかん）篇から、「玉韞珠藏」の言葉を引用。「麗しき玉（ぎょく）は藏（かく）さむが良きか」とするこの言葉は、「君子の才智は宝物と同じ、簡単にひけらかしていいものではない」の意味となる。

シャオ・ジャンは昨年、一部のファンが同人小説の投稿サイトで起こした異常行動をきっかけに活動を大幅に制限された。秋を迎えてからやっと少しずつ活動が増え、この日のイベントも出席にこぎ着けている。このことから「玉韞珠藏」の引用は、「才能ある人は目立てば軽薄と思われ、人の嫉妬を買うので、節度をわきまえるのがよい」「自分をひけらかさず、軽々しく発言せず、自己主張しないのがいい」という意味を込めて、昨年の騒動が最も沸いた時期に、目立つことを避けた個人事務所とシャオ・ジャンの姿勢を指しているのではないかと見られている。（Mathilda）