遺伝子組み換え反対派が8割に拡大、違法栽培で不信感高まる―中国

Record China    2014年4月21日(月) 6時10分

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14日、中国では安全性の問題から遺伝子組み換え食品に反対する意見が多く、政府は対応を迫られている。

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2014年4月17日、中国紙・参考消息(電子版)によると、シンガポール英字紙ザ・ストレーツ・タイムズは14日、中国における遺伝子組み換え食品の問題について報じ、反対派が多く存在する現状を伝えた。

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あるオンライン調査では、調査に応じた80%近くの人が遺伝子組み換えに反対という結果が出た。3年前に出産したある女性は遺伝子組み換え食品が免疫力に影響もしくは何らかの副作用を引き起こすのを心配し、それまで使っていた大豆油(中国では大半が遺伝子組み換え)の5倍の値がする高級オリーブ油を使っている。また、中国人民解放軍の彭光謙(ポン・グアンチエン)少将は、遺伝子組み換え食品ががんや不妊症と大きく関係しているとし、反対を主張している。最近では海南省で遺伝子組み換え作物が不法に栽培されていたことが発覚するなど、食品安全に関する問題が相次いで発生しており、国民の不信感はより一層高まっている。

しかし一方で、遺伝子組み換え食品を支持する人々も存在する。中国では水や土壌汚染で耕地が減少している一方、国民の生活レベルが上昇することで多くの食糧が必要になることから、遺伝子組み換え食糧の栽培や輸入に賛成する意見もある。

北京のあるIT企業責任者は、「政府は安全性を確保した上で、新たな遺伝子組み換え品種の開発に取り組むべきだ」と語るが、安全性の確保はそう簡単ではないようだ。(翻訳・編集/藤)

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