人民網日本語版 2020年12月4日(金) 23時0分
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米国の宇宙開発企業スペースX社のイーロン・マスク最高経営責任者は1日、「スペースX社が2026年に人類を火星に着陸させることに、引き続き大きな自信がある」と述べた。資料写真。
米国の宇宙開発企業スペースX社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は1日、「スペースX社が2026年に人類を火星に着陸させることに、引き続き大きな自信がある」と述べた。
マスク氏は、「この目標は今から約6年後に実現する。運がよければ、4年で実現する」と述べた。
またマスク氏は、「当社は2年後に火星へ無人宇宙船を打ち上げる予定だ」と述べた。
2016年9月、マスク氏は国際宇宙会議(IAC)で火星着陸の青写真を発表し、「事情が極めて順調ならば、有人宇宙船の火星着陸に10年の期間がかかる可能性がある」と述べた。
マスク氏は当時、「これがいつのことになるかは言いたくないが、リスクがとても大きい」としていた。
米CNBCの報道によると、マスク氏の有人宇宙船の火星着陸の夢を実現する鍵となるポイントは、同社の宇宙船「スターシップ」ロケットの開発ペースだ。設計では、同宇宙船は貨物を輸送することができ、1回の打ち上げで約100人輸送することもできるという。
今年2月、同社はカリフォルニア州ロサンゼルス港に「スターシップ」プロジェクトの研究開発・製造工場を建設する許可を受けた。マスク氏は以前、「スターシップは年内に初の軌道飛行試験を実施したい」としていた。
部分的な再利用が可能なロケットの「ファルコン9」と「ファルコン・ヘビー」と違い、マスク氏は「スターシップ」の完全再利用を実現したい考えで、商用航空のようなスタイルを考えているという。
スペースX社は今年5月に米国航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士を国際宇宙ステーションまで運ぶのに成功すると、今度は「スターシップ」プロジェクトを同社の最重要プロジェクトとした。マスク氏は6月に社内に送ったメールの中で、「宇宙船『スターシップ』プロジェクトは直ちに進行ペースを加速させなければならない」と述べている。
スペースX社は現在、3つのプロジェクトを推進しており、中には有人宇宙船「クルードラゴン」、衛星「スターリンク」、「スターシップ」が含まれる。「クルードラゴン」と「スターシップ」のプロジェクトでは、人類を宇宙に運ぶことを目指す。「スターリンク」のプロジェクトでは、小型衛星で構成されたグローバルネットワークを構築し、世界に高速のインターネットサービスを提供することを目指す。「スターリンク」プロジェクトは衛星約1万2000基で構成され、33年以降に自由に使える資金(フリーキャッシュフロー)が生まれる見込みだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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