Record China 2014年3月12日(水) 1時6分
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10日、朝起きられないから会社を辞めるという新入社員に中国企業が嘆いている。資料写真。
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2014年3月10日、金陵晩報によると、江蘇省大学卒業生就職指導センターが8日に開催した2014年度女子学生合同就職説明・面接会には、就活中の女子学生約5000人が詰めかけ、大盛況となった。会場では、「ものすごく混んでいて、提出できた履歴書は4通だけ」、「こんなに多くの人が参加しているとは全く思いもよらなかった」という参加者の声が聞かれた。
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統計データによると、120社の企業が今回の合同就職説明・面接会に参加、女子学生向けの就業ポスト4554件が提供された。就業ポスト数は前年同期比67%増加した。
○焦る学生たち:大学院・公務員受験に失敗した出遅れ就活組も
「このような就職説明・面接会に参加したのは今回が初めて」と話す凌さんは、南京郵電大学通信工学専攻の4年生だ。
前学期に大学でもキャンパス就職フェアが開催されたが、大学院入試の準備で忙しく、一度も参加しなかった。残念ながら入試に失敗し、就活も随分出遅れてしまい、とても焦っている。同級生の何人かは、キャンパス就職フェアで早々と就職が決まった。ソフトウェア関係の求人を出している企業2社にそれぞれ履歴書を送ったが、通信工学専攻者に対する求人は極めて少なく、企業合同就職説明・面接会では技術系人材の募集はあまり多くないようだ。
凌さんと同じように、公務員受験に失敗して慌てて就活を初めた学生も、今回の説明・面接会には多数参加していた。
○「朝起きられないから会社辞めます」―新入社員に嘆く企業
求職に賭ける学生の意気込みは凄まじいが、会社側はこのような状況に喜び一辺倒でもないようだ。南京奇日ネットワーク科技有限公司の専門職員である劉氏は、「弊社は今年、3つの大学卒業生就職面接・説明会に参加し、500、600通の履歴書を受け取った。しかし、入社して今も勤めているのはわずか3人だ」と話した。
厳しい書類審査や面接試験をくぐり抜けてきた学生が、なぜすぐに辞めるのか?劉氏はこれについて、次の通り説明した。
弊社は一度、その理由についてのフィードバック調査を行ったことがある。その結果、90後(1990年代生まれ)の退職理由として、「朝起きられないから」という信じられないものがあった。弊社の始業時刻は午前8時30分、遅刻すると罰金が科されるが、それが不満の種のようだ。実習中も早起きが大きなプレッシャーとなり、結局耐えられなかった人もいる。ある女子学生は、恋人が地方の大学院に進学したため、自分もついて行くと言い出し、どんなに説得しても無駄だった。
劉氏がどうしても理解に苦しむのは、とんでもない理由で辞職する1990年代生まれは、自分がより満足できる「新しい職場」を見つけてから辞職する訳ではないという点だ。「最初の職場より条件が悪いところに移った人もいる。また突然辞めると言いだし、そのまま離職手続きもしないで去っていった人もいる。従来の常識が通用しないこれらの新入社員を職場に落ち着かせるために、弊社は専門の担当者を派遣、入社期の『大変な時期』を新入社員がスムーズに乗り越えるようサポートするよう手配している。さらには、新入社員に『特別旅行休暇』の取得を認めている」と劉氏は続けた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)
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