Record China 2020年10月23日(金) 11時20分
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韓国でインフルエンザワクチンの予防接種を受けた人が死亡するケースがここ1週間に9件相次いでいたが、22日には一気に16人増え、計25人となった。写真は韓国。
韓国でインフルエンザワクチンの予防接種を受けた人が死亡するケースがここ1週間に9件相次いでいたが、22日には一気に16人増え、計25人となった。韓国社会に動揺が広がっている。中国メディアの観察者網が同日、韓国・聯合ニュースの報道を引用して伝えた。
韓国では10月16~21日に予防接種を受けた人のうち、9人が死亡した。韓国疾病管理庁の22日の報告によると、インフルワクチン接種後に死亡した人の数は同日午後4時の時点で前日から16人増え、累計で25人となった。
市民の間では予防接種に対する不安が一層高まっており、保健所に問い合わせの電話が殺到しているという。事態を受け、大韓医師協会は予防接種と死亡との直接的な因果関係は明らかになっていないとしながらも、「インフルエンザの予防接種を1週間遅らせるべき」との見解を示した。
韓国疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は、相次ぐワクチン問題で政府に対する信頼を損ねたことを謝罪し、「今年発生したインフルエンザワクチンに関連する問題について深くお詫びする。責任を重く受け止めている」としている。
韓国では先月にも、一部のインフルエンザワクチンが配送過程で適切な温度で管理されていなかったことが判明。同庁は当初「問題のワクチンを接種した人はいない」としていたが、その後、接種した人が数百人いたことがわかった。
鄭庁長は一方で、「予防接種を中止するのは時期尚早」との考えは変えておらず、「死亡例の報告はやや増加しているが、調査グループは予防接種と死亡との関連性は低いと見ている。われわれも専門家も、ワクチン接種の中断は必要ないと考えている」と述べた。
また、死亡した人が接種したワクチンは製造会社や管理番号がバラバラであることや、死亡した人と同じ日に同じ病院で予防接種を受けた人からは大きな異常は見られないことから、「特定のワクチンの問題ではない」との見方を示した。
韓国では過去にもインフルエンザワクチンを接種後に死亡するケースがあったが、今回のように短期間に集中するケースは初めてだ。(翻訳・編集/北田)
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