米国、将来の中国との海戦のための新しい戦略をテスト―英メディア

Record China    2020年10月23日(金) 15時20分

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英紙タイムズは21日、「米海兵隊は、太平洋をアイランドホッピング(島と島をつないで渡る)するミサイル武装ユニットを含む将来の海戦で中国と戦うための新しい戦略をテストした」と伝えている。資料写真。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報の22日付報道によると、英紙タイムズは21日、「米海兵隊は、太平洋をアイランドホッピング(島と島をつないで渡る)するミサイル武装ユニットを含む将来の海戦で中国と戦うための新しい戦略をテストした」と伝えている。

それによると、今月行われた演習「ノーブル・フューリー」で、海兵隊をこの地域の島やサンゴ礁にひそかに投下し、速戦即決ですぐに次の陣地に移動して中国の軍艦やミサイル基地を攻撃する作戦のリハーサルが行われた。作戦は、海兵隊が指定された標的にロケットやミサイルを発射した後、ヘリコプターで別の島に逃げることを想定したものだ。

太平洋全域で「遠征前進基地作戦」を展開することは、2030年までに完全に作戦が開始されると予想される米海兵隊の新しい戦闘青写真の一部だ。

今月行われたノーブル・フューリーでは、100人以上の海兵隊員が輸送機で沖縄県の伊江島に降り立ち、飛行場を「占領」した。高機動ロケット砲システム(HIMARS)が空軍の輸送機で同飛行場に運ばれると、海兵隊はロケットシステムをセットアップし、「概念的な」攻撃を実行した。沖縄に司令部を置く米海兵隊第3海兵遠征軍の声明によると、数分後にHIMARSは機内に戻り、別の場所にある次の発射地点へ移動した。演習を通じて、海兵隊は第7艦隊の軍艦とコンタクトを取り続けていた。

ノーブル・フューリーは、急成長する中国の海軍および弾道ミサイルの能力によってもたらされる脅威を考慮に入れるように設計された新しいスタイルの演習だ。ワシントンと北京の関係は近年、悪化している。が外交関係が緊張している一因となっているのが、貿易をめぐる争いや香港と台湾をめぐる問題だ。

インド・中国地域の戦略変更の一環として、米海兵隊には大きく異なる役割が与えられており、衝突発生時には「占領」された無人島やサンゴ礁に数千マイルにわたって小さな部隊が分散することになる。この新しい考え方は、南シナ海の島やサンゴ礁に軍事基地を建設するという中国独自のプログラムに対抗することを目的としている。米海兵隊のデビッド・バーガー総司令官は、現在の部隊の設計は「大国の競争」に最適ではないことを明らかにしている。これは、米国防総省が軍事ライバルとみなされている中国やロシアとの対抗に焦点を移したことを意味する。(翻訳・編集/柳川)

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