Record China 2020年10月20日(火) 11時20分
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19日、韓国・イーデイリーは、現在、日本人が所蔵している7世紀の百済時代の仏像「百済金銅観音菩薩立像」について、「韓国文化財庁が進めていた返還に向けた交渉が決裂した」と伝えた。
2020年10月19日、韓国・イーデイリーは、現在、日本人が所蔵している7世紀の百済時代の仏像「百済金銅観音菩薩立像」について、「韓国文化財庁が進めていた返還に向けた交渉が決裂した」と伝えた。
記事によると、韓国の文化財庁は2018年に国立中央博物館との鑑定価格42億ウォン(約3億9000万円)での買い取りを提示したが、所蔵者側が150億ウォンを提示したため、価格交渉が決裂したという。
「百済金銅観音菩薩立像」は1907年に忠清南道扶余郡窺岩面の寺院跡で見つかった2体の仏像のうちの1体。2体とも日本帝国の憲兵隊により押収されたが、後に1体は韓国に戻り、現在は国宝293号に指定され国立扶余博物館に所蔵されている。残る1体が「百済金銅観音菩薩立像」で、日本人収集家により日本に持ち込まれたという。7世紀前半の作と推定され、「百済仏教美術の傑作」「慈愛に満ちた微笑み、肩や腰を軽くひねった姿勢、天衣や装飾が完璧に調和している」と称されている。国宝293号よりも繊細で洗練された美しさだと専門家からは評価されているという。
忠清南道と扶余郡は、42億ウォン以上を支払ってもこの像を取り戻したい考えだという。道は国外にある文化財の返還に向けた支援条例を制定し、今年10億ウォンの予算を計上しており、来年から3年間、60億ウォンの基金を設立する計画。扶余郡も38億ウォンの募金を集める考えを示しているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「盗まれた物を金を払って買い戻さないといけないなんて」「他国の美術品を奪っておいて、返してほしければ150億ウォン払えと?あんまりじゃないか」「どうして買い取る必要があるんだ。もともと韓国の物なのに!」「訴訟を起こしてでも取り戻すべき」など怒りの声が殺到している。
また、「百済と日本は交流が深かった。日本の仏教文化が花開いたのは、百済が最初に仏教を伝えたからだ」「仏像を盗んで日本人に渡したのは韓国人だったろうな」「仏像にそんな大金を払うぐらいなら税金を安くしてくれ」「日本でしっかり保管しておきなさいと言えばいいよ」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)
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