Record China 2020年10月15日(木) 22時20分
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韓国の人気男性グループBTSの受賞コメントの内容が、中国で問題視されて波紋を広げる中、BTSの所属事務所が中国ネットでの違法配信を指摘したコメントが話題になっている。
問題の発端となったのは、米国の非営利団体「コリア・ソサエティー」から「ヴァン・フリート賞」を授与されたBTSが、受賞後のコメントで朝鮮戦争に触れたことだった。「両国が共に経験した苦難の歴史」と発言した言葉に、中国のネットユーザーが反応。中国では朝鮮戦争への自国参戦を、「抗米援朝」(米国に対抗し北朝鮮を助ける)と認識されていることから反発を呼んだもので、BTSが中国の尊厳を傷つけたとして非難の声が上がった。
BTSが所属するビッグ・ヒット・エンターテインメントに対し、中国への謝罪を求める声が大きくなっている中、今月13日に同社がメディアの取材に対して示したコメントが話題に。同社ではBTSが今月10日と11日行ったオンラインコンサートが、中国の動画サイトで違法に配信されていることに触れ、これに限らず中国は著作権の侵害を繰り返していると指摘。ネットユーザーが求める謝罪ではなく、逆に中国側を批判する内容となっている。
さらに同社では今回の騒ぎについて、「発言を拡大解釈して政治的言論にしている」とし、「このような行為は笑うに笑えない」ともコメントしている。
中国ではBTSファンの一部がSNSなどを通じ、「今回のトラブルは特定のネットユーザーが騒いでいるだけのこと」「中国のBTSファンは揺るぎなく支持を続ける」といった内容のメッセージを数カ国語で発信する動きも見られる。こういったファンの行動が批判を浴び、中国国内でのネット上の戦いにも発展し、さらに波紋を広げている。(Mathilda)
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