2020年10月12日、韓国・聯合ニュースによると、「太白山脈」などの大河小説で知られる韓国の有名小説家、趙廷来（チョ・ジョンレ）氏が「日本留学に行くと親日派、反逆者になる」「150万人ほどになる親日派を断罪すべき」と述べた。

記事によると、上記はソウル市内で行なった登壇50周年記念の記者懇談会での発言で、趙氏は「日本の罪悪の肩を持ち、歴史を歪曲（わいきょく）する者たちを懲罰する法を制定しようという運動が広がっている」「私は積極的に動くつもりだ」とも語った。また「反民族行為特別調査委員会は歪曲された歴史を正すために必ず復活させるべき」との持論も掲げたという。反民族行為特別調査委員会とは、日本植民地時代に日本に協力した親日派を断罪するために1949年の李承晩（イ・スンマン）政権時に発足、50年に解散した。

また、趙氏は「反日種族主義」の代表著者で、李承晩学堂の理事長を務める李栄薫（イ・ヨンフン）氏が、趙氏の作品に描かれた「日本の警察による朝鮮人虐殺シーン」などを「歪曲と捏造（ねつぞう）だ」と非難したことにも触れ、「彼の言葉はみんなうそだ」と反論。「（李栄薫理事長は）新種の売国奴で民族反逆者」「私が書いた歴史的資料は客観的だ」とも主張したという。

韓国のネットユーザーからは「じゃあ文在寅（ムン・ジェイン）大統領の娘は骨の髄からの親日派か？日本に留学してたんだから」「米国に行ったら親米派、中国留学に行ったら親中派、北朝鮮に行ったらアカということになるけど、あなたは何派だい？」「社会を敵と味方に二分するのは典型的なファシズムだ。この人の言うとおりなら、私人の尹東柱（ユン・ドンジュ）も親日派になる。まともじゃないよ」「年を取って国の和合や発展に役立つことはできなくても、分裂を起こすようなことをしてはならない」など、批判的なコメントが殺到している。（翻訳・編集/麻江）