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犯人がヒット曲を聞いて感動、3年以上にわたる逃亡生活にピリオド―中国メディア

Record China    2014年2月26日(水) 14時7分

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25日、歌曲「時間はどこへ行ったの?」は、罪を犯して3年以上も逃亡生活を続けていた周某灼(ジョウ・モウジュオ)容疑者の心に深く突き刺さった。心を揺さぶられ涙した彼は、九江派出所に出頭した。写真は中国の同報道。

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2014年2月25日、「時間はどこへ行ったの?あなたのことをまだよく見ていないのに、老眼になってしまった。日常生活に埋もれて半生が過ぎ、あっという間に顔じゅう皺だらけ」。午年春晩(日本の紅白歌合戦にあたる、中国旧正月大晦日の特別番組)で歌われたこの歌曲「時間はどこへ行ったの?」は、視聴者を感動の渦に巻き込んだだけではなかった。この歌は、罪を犯して3年以上も逃亡生活を続けていた周某灼(ジョウ・モウジュオ)容疑者の心にも深く突き刺さった。心を揺さぶられ涙した彼は、九江派出所に出頭した。荊楚網が報じた。

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2010年7月22日、18歳になったばかりの周容疑者は、仲間3人にそそのかされ、彼らとともに女性2名を襲い、携帯電話と100元(約1700円)足らずの現金を強奪した。事件発生後、仲間3人は次々と警察に逮捕されたが、周容疑者は逃げ続け、広西チワン族自治区・湖南省などの地を転々とした。

今年1月30日夜、逃亡先にいた周容疑者は、そこに居合わせた人達と一緒に、午年春晩をテレビで見ていた。番組が「時間はどこへ行ったの?」の歌曲まで進んだ時、舞台の後ろの大画面には、「30年間撮り続けた親子のツーショット写真」が1枚ずつ次々と映し出された。それを見た周容疑者は、それらの写真と自分の両親が重なり合った。一人っ子で両親に大事に育てられた彼の眼から、涙がほろほろと溢れ出た。そして彼は、出頭し逃亡生活にピリオドを打つ決心をした。

2月17日昼ごろ、22歳になった周容疑者は九江派出所に出頭した。彼は、一瞬の出来心から及んだ犯行によって、大きな代価を払うことになってしまったと深く感じ入った。3年あまりの間、本名を隠し、家族との連絡を断った。警察の手を逃れるために、身分証の提示を求められない働き口を探し、最も「きつく、苦しく、給料の安い」仕事で生計を立てた。また、逃亡犯であることが発覚しないように、一カ所に長く住むことを避けた。

▼周容疑者は出頭後、次のように語った。

両親は還暦を過ぎた。父は身体に障害があるため、母が臨時雇いの仕事で生活費を稼いでいる。逃げ回っていた数年間、両親の面倒を見ることはおろか、毎日毎日自分の犯した罪のためビクビクしながら暮らしていた。祝祭日が来るたびに、実家の両親のことを思い出したが、家に戻る勇気はなかった。心の中は張り裂けんばかりだった。

今ようやく、心の底からホッとしている。味わいながら食事をとることができ、ぐっすり眠れる。もはや各地を転々として逃げ回る必要もない。

これから、自分の犯した過ちを刑務所で十分に反省したい。いつか社会に復帰できたら、身を正して生きて行きたい。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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