軍事機密がだだ漏れ!?韓国政界で北朝鮮の情報流出合戦=ネット激怒「秘密維持は軍の命」

Record China    2020年10月2日(金) 12時0分

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1日、韓国・聯合ニュースによると、韓国軍当局は同日、韓国人男性が黄海で北朝鮮に射殺された事件をめぐり、軍が収集したSI諜報が無差別に公開されたことについて「当惑している」と明らかにした。資料写真。

2020年10月1日、韓国・聯合ニュースによると、韓国軍当局は同日、韓国人男性が黄海で北朝鮮に射殺された事件をめぐり、軍が収集したSI(Special Intelligence)諜報が無差別に公開されたことについて「当惑している」と明らかにした。

SIは無線交信傍受などから収集された機密情報のことで、北朝鮮の挑発の兆候などを事前に把握する重要な手掛かりとなる。

記事によると、同事件をめぐり、銃撃前後の北朝鮮軍内の通信内容が韓国政界から事実確認なく流出している。国会国防委員会の野党はもちろん、与党議員も加わり、先を競うように情報が公開されているという。国防委員会や情報委員会関係者の話を引用し「先月22日午後9時に北朝鮮海軍司令部が現場にいる北朝鮮軍大尉級艇長に『射殺せよ』と命じ、これに対し艇長が『もう一度聞きます。射殺せよと?本当ですか?』と聞き返していたとの内容の他、「北朝鮮軍は韓国人男性をロープで引っ張っていった」「小銃を意味する三桁の数字が含まれている」などの内容もあったという。

これについて韓国国防部は「軍の敏感な諜報事項を任意に加工したり、無分別に公開することは韓国軍の任務遂行に大きな支障をもたらす上、安全保障にも役に立たない」と強調した。

軍や国防情報本部関係者も「現在、政界やメディアから流出している諜報事項が正しいかどうかは別として、こうした行為が続けば任務遂行に大きな支障を来す」「SIとの用語が全国民が知る普通名詞になってしまい残念だ」「SI諜報事項を流出させることは、韓国の行動を北朝鮮に全て教えているも同然。今後、韓国軍が収集すべき重要な事項を逃す可能性もある」などと懸念を示している。また「ISが流出すれば北朝鮮は通信周波数を変更したり、当該周波数を使用しなくなるが、北朝鮮が使用する新たな周波数を見つけるのには数カ月かかるときもある」と警告しているという。

これに韓国のネットユーザーからは「軍事機密がだだ漏れ」「休戦中は情報力が大事なのに、一瞬にして情報資産が吹き飛んだ」「金正恩(キム・ジョンウン委員長)にさぞ感謝されていることだろう」「軍の命は秘密維持なのに。政治家は本当にこの国を心配しているの?」「野党議員は文政権の無能さを広めるために国民を危険にさらした」「保安事項を公開したら反逆罪で処罰するべき」など怒りの声が続出している。

一方で「諜報公開はよくないけど、大統領府が国民にうそをつくからこういうことが起きる。軍の発表を無視して北朝鮮を擁護するから、事実を流出させるしかない」「諜報も大事だけど、1人の国民の命はもっと大事」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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