Record China 2020年9月16日(水) 13時20分
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15日、台湾・自由時報は「中国でまた新たな感染症が爆発」と題する記事を掲載した。写真は蘭州市。
2020年9月15日、台湾・自由時報は「中国でまた新たな感染症が爆発」と題する記事を掲載した。中国甘粛省蘭州市でブルセラ菌による感染症が発生しており、すでに3000人以上が感染しているようだ。
米華字メディア・多維新聞などの報道によると、陝西省西安市で2歳の女児が搾りたてのヤギのミルクを飲んでブルセラ症に感染、髄膜炎を併発して入院した。西安児童病院ではすでに子どものブルセラ症患者が5人出ているという。
報道によると、昨年12月26日に甘粛省衛生健康委員会は、同年7月24日から8月20日までの間に「中牧実業」の蘭州生物製薬工場で、家畜用のブルセラ菌ワクチン生産の過程において期限が過ぎた消毒液を使用したため、この約1カ月の間ブルセラ菌が漏えいしていたことを明らかにしていた。この時、公表された感染者は、抗体陽性者が203人、臨床症状の抗体陽性者が1人だった。
中国メディア・財新網の14日付の記事は、現地で抗体検査を行ったところ累計の感染者数は10倍以上になったとし、「今年2月末までに蘭州市が付近の住民2万人近くに対して行った検査の結果、陽性者は3000人を超えた」と伝えた。
自由時報は3000人の陽性者について、「これといった措置が取られてはおらず、病気で苦しんでいる中でどうしたらいいか分からない状態」と説明。問題の製薬企業については、「工場長など8人が行政処分を受けた以外は、何ら法的責任を取っていない」と伝えている。
記事はブルセラ症について、「主に動物間で感染し、人間には感染した動物との接触や乳製品の食用で感染する」「人間に感染した場合、直ちに適切な治療を行わないと慢性となり、倦怠感や関節痛、筋肉痛などの症状が出て、長期に渡って発熱状態となることもある」などと説明。「患者の多くが体力仕事を行うことができなくなり、労働能力を失って障害者となる人もいて、いわゆる“怠け病”とみなされる」と伝えた。(翻訳・編集/山中)
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