人民網日本語版 2020年9月15日(火) 16時40分
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スマホがあるのが当たり前の環境で育ったZ世代(1990年代後半から2000年生まれの世代)は、句点の付いたメッセージに恐怖を感じるという。資料写真。
微信(WeChat)でチャットをする時、あなたはメッセージの最後に句点「。」を付けるだろうか?一部の言語学者によると、スマホがあるのが当たり前の環境で育ったZ世代(1990年代後半から2000年生まれの世代)は、句点の付いたメッセージに恐怖を感じるという。その理由は、この世代にとって句点は文の終わりを意味するのではなく、堅苦しさや怒りを伝える記号だからだ。中国日報が伝えた。
スマホがあるのが当たり前の環境で育ったZ世代は、スマホでメッセージを送る時、句点は使わない。
言語学の専門家は現在、正しく句点を使ったメッセージを青少年がなぜ怒りのシグナルととらえるのかについて、研究を進めている。
作家のRhiannon Cosslett氏は最近、ツイッターに、「年齢が比較的高い人は、メールやショートメッセージで句点を使うと、若者が『堅苦しい、フレンドリーでない』と感じることに気付いているだろうか?これは純粋に興味深いテーマだ」とつづり、若者の句点に対する態度に関する議論が再び巻き起こった。
Cosslett氏のツイートに対し、犯罪小説家のSophie Hann氏は、「16歳の息子に聞いてみたら、なんと本当にそうだった。受け取ったショートメッセージの最後に句点が付いていたら、送信者のことを変わり者、辛辣、堅苦しいと感じるらしい」と書き込んだ。
専門家は、「電子機器を使って交流することに慣れている若者は、自分の考えを分けて送信し、句点は使わない」と分析している。
英紙デイリー・テレグラフの報道によると、オランダ・ライデン大学の言語学者であるLauren Fonteyn博士は、ツイッターに、「ショートメッセージを送信する時に句点を付けなくても、その発言は明らかに終わっている。だから、既に終わったことにさらに発言の終わりを意味する句点を付けると、それを読んだ人は往往にしてネガティブな気持ちになる」と綴っている。
ネット上の交流において起こっていると思われる句点の意味の変化については、言語学者がもう何年も議論してきた。
世界でトップレベルの言語学者である英国のDavid Crystal教授は著書「Making a Point」の中で、「インターネット上やインスタントメッセンジャーでのやり取りやスピーディーな会話を見ても、自分の観点を表明するのでない限り、人々は句点を全く使っていない」と綴っている。
ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の2015年の研究では、ショートメッセージの最後に句点を付ける人は不誠実と見られてしまうことが分かった。一方、ショートメッセージの最後にビックリマークを付けると、心がこもっていて誠実、または深みがあると見られるという。例えば、「おもしろい!」、「本当に恥知らずな奴だ!」といった具合だ。
ちなみに、句点の起源はギリシャの句読点で、ビザンティウムのアリストファネス(古代ギリシャの代表的な喜劇作家、詩人)が紀元前3世紀に考案した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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