Record China 2020年9月8日(火) 12時20分
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7日、観察者網は、日本国内でサンマの不漁を中国のせいにする向きがあることについて、日本の専門家が「厚顔無恥だ」と批判したことを報じた。
2020年9月7日、観察者網は、日本国内でサンマの不漁を中国のせいにする向きがあることについて、日本の専門家が「厚顔無恥だ」と批判したことを報じた。
記事は、日本メディアの報道として、今年のサンマが不漁により高値となっており、北海道の鮮魚店では6000円近い異常な値段が付いたと紹介。Twitterでは「サンマが捕れないのは中国が周りも後先も考えずに乱獲するせい」「中国船が公海上で一年中乱獲している」など、中国を批判する日本のユーザーによる書き込みが複数見られたと伝えた。
また、日本の一部メディアもサンマ漁獲量激減の理由の一つとして、「中国本土や台湾に先取りされている」ことを挙げたと紹介している。
一方で、日本の水産学者で東京海洋大学准教授の勝川俊雄氏がTwitter上で、昨年の日本のサンマ漁獲量が4万トンで今年はさらに下回ることが確実とみられているのに対し、国が26万4000トンという漁獲枠をこの数年変えずにいることを指摘し、「日本が厳しく漁獲規制をしているのに、中国が乱獲をする」と主張するのは「厚顔無恥といえる」と評したことを伝えた。
こちらが日本のサンマの漁獲枠と漁獲実績です。昨年のサンマ漁獲量は4万トンで、今年はさらにそれを下回るのは確実とみられています。にもかかわらず、国が認めた漁獲上限は26.4万トンです。「日本は厳しく漁獲規制をしているのに、中国が乱獲をする」と主張するのは厚顔無恥といえるでしょう。 pic.twitter.com/EVrQeMRdwg— 勝川 俊雄 (@katukawa) September 5, 2020
こちらが日本のサンマの漁獲枠と漁獲実績です。昨年のサンマ漁獲量は4万トンで、今年はさらにそれを下回るのは確実とみられています。にもかかわらず、国が認めた漁獲上限は26.4万トンです。「日本は厳しく漁獲規制をしているのに、中国が乱獲をする」と主張するのは厚顔無恥といえるでしょう。 pic.twitter.com/EVrQeMRdwg
また、勝川氏が、サンマの漁獲量が潤沢で、まだ日本以外にサンマの大規模な漁獲が行われていなかった2000年ごろに、日本が主導で国際的なサンマ漁獲の枠組みを決めておけば現在のような事態にはならなかったとの見方を示すとともに、現在国内の漁獲規制の強化に乗り出している中国が、今後東アジアの漁獲に関するイニシアチブを取り始め、日本もその枠組みに参加せざるを得なくなるとも予想していることを紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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