フライメディア 2020年9月6日(日) 21時30分
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香港には街市と呼ばれる市場が数多く点在する。大小規模の違いはあるが、多くは魚・肉・野菜・果物・乾物類・生活雑貨・フードコートなどの売り場から構成されている。
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今日ご紹介するのは香港国際空港に近い東涌・逸東の街市。こちらの街市は2016年に大きな改装を終え「香港街市」という名前で再出発をした。この香港街市、改装終了後は相当な話題となった。その理由は"オールド香港"をテーマとして細かなところまで造りこんだデコレーションにある。
イギリス統治時代の赤いポスト、看板やポスターなどが古きよき時代の香港を彷彿させる役割をかっている。昔の香港映画や写真を見ればそっくり同じような光景に出会えそうだ。香港街市は1960年-1970年代の九龍城エリアの様子を再現して造られているのだという。
マーケットに一歩足を踏み入れれば、この時代の古い建物・窓から突き出して洗濯棒や頭上にはためく洗濯物・様々なポスターや看板・頭上すれすれに飛ぶ飛行機などを見て取れる。この時代の九龍城には旧カイタック空港があった。その為街のすぐ上を飛行機が飛んでいく様は、今でも写真などを通して見る人を引き付けている。
そしてその造りこまれた町並みに当てはめるように、魚屋や肉屋・雑貨屋や床屋が入店をしているのである。
ノスタルジックな街のセットがそのまま現実の生活に重なっているために、訪れた人はタイムスリップをしたかのような気持ちを味わうことができるのである。頭上には洗濯物や建物の上を飛ぶ飛行機の翼が見える。
この九龍皇帝は以前こちらでもご紹介をしているが、街のいたるところに自分こそ、この地を譲り受けた所有者である旨を独特な書体で書き記していった老人のことである。筆者はこの九龍皇帝を香港グラフィッティの父とも呼べるような存在だ、と思っている。
マーケットの見どころは建物内部だけではなく、外観にも多くのポイントがある。街市の外には小食と呼ばれる香港独特のちょっとしたスナック類や豆腐花を売る店が軒を連ねている。そしてそれら店舗の上は、まるで今も当時の人びとが暮らしているかのように造られている。
1960年代の香港の下町生活をたっぷり味わえる街にタイムスリップをしたかのような香港街市。買い物をする事はなくても、オールド香港を肌で感じる為に足を運んでみるのも楽しいのではないだろうか。(提供/フライメディア、文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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