中国が巨額を投じても韓国に追いつけないものがある?=韓国ネットは警戒「油断禁物」

Record China    2020年8月23日(日) 6時20分

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21日、韓国・SBSは「韓国から人材を奪った中国が数百兆ウォンを投じてもできないことは?」と題する記事を掲載した。写真はスマートフォン。

2020年8月21日、韓国・SBSは「韓国から人材を奪った中国が数百兆ウォンを投じてもできないことは?」と題する記事を掲載した。

記事によると、7年前に訪韓した習近平(シー・ジンピン)国家主席は韓国製テレビを見て、その薄さに感嘆した。そして2016年に中国政府は「韓国の技術を超える」として「Made in China 2025」プロジェクトを発表し、「2025年までにOLEDディスプレーで世界1位を達成する」と宣言した。

その後、中国が最も力を入れた分野の1つが「人材の受け入れ」。特に韓国からの人材を受け入れることに熱を上げており、最近ではチャン・ウォンギ元サムスン電子社長が中国のシステム半導体設計生産会社の「ESWIN」の副総経理に起用されたという(韓国内から「技術流出」を懸念する声が相次いだため結局は中国行きを断念)。

記事は「中国が韓国の人材を欲しがる理由は、韓国のOLED技術が世界一であり、世界シェアの9割以上を占めているため」とし、「速い、華やか、明暗の表現力があるという長所を持つOLEDは開発者の間で『夢のディスプレー』と呼ばれている」と説明している。また、「中国最大のディスプレー企業は会議を韓国語で行っているといううわさまである」とも伝えている。

また、中国政府はOLED技術に数十兆(約数兆円)、数百兆ウォン規模の莫大な予算を投入しているとも言われているが、韓国の専門家は「中国と韓国の技術差は非常に大きい。中国はいまだにOLEDを量産できない」と指摘しているという。

ただ記事は、過去に中国が同様の方法で韓国を超えたケースがあるため「安心はできない」としている。OLEDの前の技術であるLCDは、10年には韓国で世界市場シェア(出荷量基準)で圧倒的1位だったが、その後に中国が莫大な投資をして急成長を遂げ、17年には中国に1位の座を明け渡した。

こうした状況を受け、韓国政府は最近、OLEDに3500億ウォンの支援を決めたという。

これに韓国のネットユーザーからは「油断禁物。余裕を見せていると大変なことになる」「中国は1位になるまで投資と人材の引き抜きをやめないだろう」「技術も人も韓国から出て行っているってことはすぐに1位を奪われるということ」「中国に技術を渡した人は韓国から永久に追放するべきだ」「韓国のように資源のない国での技術を流出させるのは非常に危険な行為。国の存立と国民の生死にかかわる問題だよ。政府が技術者や科学者をしっかり守ってほしい」など不安の声が続出している。(翻訳/編集・堂本

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