韓国で研修医が無期限スト決行、コロナ医療空白の懸念高まる=ネット猛反発「患者を見捨てた」

Record China    2020年8月21日(金) 22時20分

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21日、韓国・中央日報によると、韓国で総合病院に勤務する研修医たちが、同日から無期限のストライキに入った。資料写真。

2020年8月21日、韓国・中央日報によると、韓国で総合病院に勤務する研修医たちが、同日から無期限のストライキに入った。政府に医療政策の見直しを要求するためのストライキだが、新型コロナウイルスの感染が韓国内で再拡大している中でのスト決行に、記事は「医療空白が現実化するのではないかとの不安が強まっている」と伝えている。

研修医たちは同日午前7時からストライキを開始。順次無期限の休診に入る。また、開業医中心の大韓医師協会は、今月26~28日に第2次ストライキを強行すると明らかにした。記事は、「研修医の休診は新型コロナの患者の診療に支障をきたすことにつながると予想される」と指摘している。

ソウル大学病院やサムスンソウル病院など大病院は新型コロナの重症患者を主に受け入れ、軽症以上・重症以下の患者は政府が指定した感染症専門病院などで治療を受けている。

サムスンソウル病院の関係者は「新型コロナの患者が急増し、保健当局から病室を確保するよう要請がきた。(ストで)無期限の休診に入れば、医療崩壊が起きるほど状況が深刻になるかもしれない」と懸念した。

このニュースに韓国のネットユーザーからは、「医療従事者であるならば自分たちのことよりも公益を優先すべきだ」「(新型コロナウイルスの再拡大で)大変な状況の中、ストを行うとは何を考えているんだ」「ストは今、必ずやらなければいけないことか考えてほしい」「医師免許をはく奪すべきだ」「患者を見捨てた医師は免許取り消しだ」「今、ストライキをするなんて、国を滅ぼすつもりか?」などと国内で新型コロナの感染者が急増する中でのスト決行に、反発の声が多く上がっている。

一方、研修医で組織する大韓専攻医(研修医)協議会の報道官は「毎日、病院で新型コロナの患者を診てきて、状況が深刻なのはよくわかっている。しかし医療界がストライキを起こすしかない状況であることも分かってほしい」と話している。

同協議会は、医学部定員の拡大など、韓国政府の医療政策に現場の意見が反映されていないとして、政府に不信感を募らせている。(翻訳・編集/関)

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