「デジタル故宮」ミニプログラムが正式にリリース、どこでも国宝鑑賞が可能に―中国

人民網日本語版    2020年8月18日(火) 16時10分

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故宮博物院と新華社オムニメディア編集センター、騰訊(テンセント)集団が共同で手掛けた「デジタル故宮」小程序(ミニプログラム)がこのほど、正式にリリースされた。

故宮博物院と新華社オムニメディア編集センター、騰訊(テンセント)集団が共同で手掛けた「デジタル故宮」小程序(ミニプログラム)がこのほど、正式にリリースされた。人民日報海外版が伝えた。

今回リリースされた「デジタル故宮」ミニプログラムは、故宮のオンラインデジタルサービスを全面的に統合しており、故宮やその建築物の見学、文化財や展示物の鑑賞などがワンストップ式で楽しめるようになっている。ユーザーはミニプログラムを通してすばやく位置情報が確認でき、「デジタル文化財アーカイブ」や「故宮名画記」、「パノラマ故宮」を鑑賞することができるほか、クイズ「知識度チェック」コーナーを通して文化財に関する情報を知り、その文化財について知った知識という「縁」を誰かとシェアすることもできる。今後は、ミニプログラムのワンタップ検索を通して、故宮の全てのデジタルリソースを照会することもできるようになる計画だ。

「デジタル故宮」ミニプログラムで最もグレードアップした体験コンテンツは、「暢遊多宝閣(多宝閣を満喫)」だ。故宮博物院が所蔵する貴重な調度品600点を選び、大量の調度品上に描かれた図案をディープラーニングすることで、さまざまな装飾芸術において頻繫に使われる伝統的な図案を識別し、文化財数百点を初めて図案ごとに関連付けするという独自の体験を提供している。こうした調度品を鑑賞することで、バラエティに富んだ美しい図案を楽しみ、文化財を図案でつなぐというアプローチから、文化財どうしの歴史的関係を掘り起こすことができる。さらに、ソーシャルメディアでの共有機能を通して、「文化財リンク」というコーナーで自分が収集した文化財をネットで公開することができ、故宮の「クラウド観光」のおもしろさや参加感が深まっている。

故宮博物院の王旭東(ワン・シュードン)院長は、「デジタル時代とデジタル技術は、新しい展示と継承の方法を与えてくれた。『デジタル故宮』構築のチャンスをしっかりと掴み、さらに多くのデジタル化PRスタイルを通して、故宮が受け継ぐ中華文明を継承・発揚していきたい。今後は、専門家や学者、騰訊のようなパートナーと共に、デジタル技術を駆使して、デジタル故宮の構築を強化し、アイデアを実現し、一人でも多くの人にさらに多くのデジタル化の成果を楽しんでもらいたい」と語っている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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