政治団体・国民主権党の党首、平塚正幸氏（38）が9日に東京渋谷で行った「クラスターフェス」が、中国でも注目を集めている。

平塚氏は同日、マスクを着用しない状態で集う「クラスターデモ」を開催。新型コロナウイルス対策により自由を奪われることへの抗議が目的だという。「コロナはただの風邪」などと主張する同氏は、デモ終了後に「ノーマスク・山手線」と称してマスクを着用しないまま山手線に乗車する動画をYouTubeにアップした。

ネットでは「クラスターフェス」とも呼ばれ大きな反響を呼んだこの騒動は、中国でも人民日報系の環球時報が10日付で取り上げており、「現場では参加者が『感染希望』と書かれたプラカードを掲げていた」「ネットユーザーからはテロ行為だと指摘する声や、警察に通報するとの声など、批判が相次いだ」などと伝えている。

また、中国のネットユーザーからは「理解不能」「恐ろしい」「たとえ風邪だとしても、自らが風邪になってそれを証明する必要はないのでは？」「トランプ大統領と言ってることが同じ」「日本はアジアの中で最も考え方が欧米寄りだ」「これ、韓国のあの宗教団体（集団感染が起きた新天地イエス教会）と同じだろう」といった声が上がった。

米テキサス州では先月、感染者と同席する「コロナパーティー」に参加した30歳の男性が感染して死亡した。（翻訳・編集/北田）