2020年8月6日、韓国・聯合ニュースによると、世界貿易機関（WTO）の事務局長選に立候補している韓国の兪明希（ユ・ミョンヒ）氏が、日本が別の候補を支持すると報じられていることに対し、「（日韓）両国のこれまでの協力を基に引き続き支持を求めていく」と明らかにした。

兪氏は同日、記者団に「日本はとても重要な加盟国の1つで、WTOを率いて改革する適任者は私であると強調したい」と述べた。

兪氏は先月13～22日、WTOの本部があるスイスのジュネーブで120以上のWTO加盟国の関係者と会って支持を求め、駐ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使にもWTOに関する考えやビジョンを説明したという。

このニュースに、韓国のネットユーザーからは、「対立している日本に支持を求めても仕方がない」「日本はアフリカの候補者を支持すると言っている。難しいのでは？」「兪氏は優秀でWTOに適任だと思う。当選することを願う」「加盟国で反対が出れば事務局長にはなれない」などといったコメントが寄せられている。

兪氏が立候補したことをめぐっては、日本が現在、対韓輸出規制強化などで韓国と対立していることから、日本国内では兪氏が事務局長に選出された場合、公平・中立性が確保されるのか懸念する声が出ている。一部報道では、日本はアフリカ出身の候補者を支持する方向で調整していると伝えられている。（翻訳・編集/関）