Record China 2020年8月3日(月) 8時0分
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1日、環球網は、「インドは米国に振り回されてはならない」とする胡錫進・環球時報編集長の評論記事を掲載した。
2020年8月1日、環球網は、「インドは米国に振り回されてはならない」とする胡錫進(フー・シージン)環球時報編集長の評論記事を掲載した。
記事は、インドで第2四半期の8大主要産業指数が前年同期比で15%のマイナスとなったほか、新型コロナウイルスの感染抑止にも失敗しており、連日4万人以上の新たな感染者が見つかり、1日当たりの死者も700人を超える状況になっていると紹介。「統計に入っていない感染者や死者もいるのではないかとの懸念も広がっている」とした。
そして、インド政府が現在真っ先に取り組むべき任務は「間違いなく国を発展させること」であり、中印国境紛争をエスカレートさせることではないと主張。「中印国境に紛争は存在するが、両国とも国境紛争に熱を上げ、協力による経済発展の推進を端に追いやるような行動に出る理由があるとは到底信じられない。それは明らかに両国民の根本的な利益に背くからである」とし、国境紛争についてインドに対して冷静になるよう求めている。
また、インドが現在、中国製のモバイルアプリの使用を禁止したり、インフラ建設への中国企業参入を阻止したりといった「制裁」を中国に科していることにも言及。「実のところ、インド経済の現状を考えれば中国に制裁を加える力はなく、かえってインド経済を悪化させるにすぎない。市民の雇用機会が減り、廉価な中国製品が手に入らなくなってしまう。このような経済民族主義は、新型コロナに苦しむインド社会の苦しみを激化させるだけだ」と論じた。
記事は最後に、「植民主義の後遺症である中印国境紛争は、両国の知恵によって解決すべき。今は互いに殴り合うのではなく、善意を持って連動する必要があるのだ」とするとともに、「特に、インドは米国に振り回されてはならない。米国はインドに対し、何もかも捨て去って中国と対決し、米国人が中国の戦略を抑止するための『弾除け』となることを大いに求めているのだから」と締めくくった。(翻訳・編集/川尻)
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