北朝鮮「コロナ清浄国」主張維持に限界?専門家は「感染拡大原因を韓国に責任転嫁」と分析

Record China    2020年7月27日(月) 22時20分

拡大

27日、韓国・朝鮮日報は、軍事境界線を越え韓国から北朝鮮に戻った元脱北者が、「新型コロナに感染している疑いがある」と主張する北朝鮮の思惑について、専門家や北朝鮮の元政府高官の見方を伝えた。写真は平壌。

2020年7月27日、韓国・朝鮮日報は、北朝鮮が26日、軍事境界線を越えて韓国から北朝鮮に戻った元脱北者が、「新型コロナに感染している疑いがある」と主張したことを受けて、北朝鮮の思惑について、専門家や北朝鮮の元政府高官の見方を伝えた。

北朝鮮に戻ったこの元脱北者が新型コロナに感染しているかどうかについて、統一研究院の趙漢凡(チョ・ハンボム)専任研究員は「コロナにかかった人が何時間も泳いで川を渡ることができるのか疑問」とし、「北朝鮮当局による捏造(ねつぞう)の可能性が高いと思われる」との見方を示した。

ある専門家は、実際に感染しているかどうかというよりも「コロナ感染拡大の責任を韓国と脱北者に転嫁しようとしているのでは」と分析した。

北朝鮮の元政府高官だったある脱北者は「コロナ清浄国であることを主張してきた北朝鮮が、内部で拡大するコロナの感染をこれ以上隠すのが難しくなり、国内での感染を認めつつ原因は韓国と越北してきた脱北者に転嫁し、賠償を要求してくるだろう」と語った。

北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋も「もはや北朝鮮も、コロナの感染者が1人もいないと主張するのは難しい状況だ」と話した。

これに、韓国のネットユーザーからは、「なぜ韓国に責任が?」「なぜ賠償の必要がある?何かにつけて金を要求してくる北朝鮮」などと反発の声が上がっている。その他、「北朝鮮は感染が拡大しているとそろそろ認めればいいのに」「(北朝鮮に戻った元脱北者が)コロナに感染したというのも疑わしい」「ところで軍事境界線を越えて北朝鮮に戻ったということ自体が事実なの?」などといったコメントも寄せられている。(翻訳・編集/関)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携