南京大虐殺、当時の死体埋葬状況など明らかに=遼寧省公文書館が機密報告書公開―中国

Record China    2014年1月23日(木) 9時53分

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21日、新華網によると、中国遼寧省公文書館が先ごろ公開した満鉄「南京特務班」の機密報告書から、南京大虐殺当時の死体埋葬状況などが明らかになった。写真は南京大虐殺記念館。

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2014年1月21日、新華網によると、中国遼寧省公文書館は先ごろ、旧日本軍の南京大虐殺における死体埋葬状況などを記録した「南満州鉄道株式会社南京特務班」の3件の機密報告書を公開した。

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3件の報告書は1937年12月22日から38年3月までの間にまとめられたもの。報告書には、南京大虐殺発生後から38年3月まで、毎日5〜6台のトラックで200〜300人の死体を埋葬していたことが記されている。

38年2月末にまとめられた2件目の報告書によると、約600人からなる「死体埋葬隊」が1月上旬から2月末までに死者約5000人の埋葬を行っていたという。

また38年3月末にまとめられた3件目の報告書には、「死体埋葬を始めてから3カ月が経過した。3月15日までに、城内1793体、城外2万9998体、計3万1791体の死体を指定地域に埋葬した」と記されている。

遼寧省公文書館の趙煥林(ジャオ・ホワンリン)館長は、「特務班の報告書は、旧日本軍が南京で行った残酷非道な虐殺について直接的に触れていない。しかし旧日本軍が組織した死体埋葬隊の規模と活動時間から、大虐殺の状況をうかがい知ることができる」と述べた。

南満州鉄道(満鉄)は、日本が日露戦争後に中国東北地区に設立した「国策会社」で1907年4月1日に大連で開業。中国を長期的に侵略するための機構として、40年近く存続した。鉄道・炭鉱・情報調査活動などに従事し、関東軍と関東州総監府とともに中国侵略を積極的に画策。鉄道や炭鉱の運営などを利用して中国の資源を略奪、資金を蓄積し、日本帝国主義を支え、中国侵略戦争を発動した。旧日本軍は37年12月13日、南京占領後、満鉄上海事務所から「南京特務機関(南京特務班)」を派遣し、侵略活動を支援した。(翻訳・編集/NY)

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