Record China 2020年7月17日(金) 20時0分
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米華字メディア・多維新聞は13日、中国とロシアが共同開発する大型旅客機CR929について、双方は現在、折衷案を模索中だと伝えた。写真はCR929。
米華字メディア・多維新聞は13日、中国とロシアが共同開発する大型旅客機CR929について、双方は現在、折衷案を模索中だと伝えた。これまで順調に進んできたプロジェクトだが、ロシアが技術共有を拒んでいるという。
記事がロシアメディアの8日の報道として伝えたところによると、露航空機メーカー・イルクートの責任者はCR929の引き渡し開始が当初の予定より3~4年遅れの2028年~29年になる可能性を指摘した。同氏は、「最終的な配置を確定するために全てのサプライヤーの提案について収集、分析を行っているところだ」とも表明。記事によると、この作業は年内に終わるはずだったが、共同作業に困難が存在することにより、配置の確定作業は21年まで続くとみられるという。
記事はさらに、ロシアのマントゥロフ産業貿易相が「中国の協力パートナーとの共同開発は決して『平坦な道』ではない」との考えを示したことを説明。「中国の興味が技術を獲得して本国市場を保持することにあるのに対し、ロシアは技術共有なしで外部市場を手に入れることを期待している」とし、意見の食い違いを抱える双方は折衷案を模索しているところだと伝えた。
記事は「ここ数年、中ロ両国は航空産業上で相互協力を続けてきた」と述べ、それは軍用、民用のいずれにおいても当てはまるとした。「中国にとってCR929の意義はロシアの技術と経験を十分に利用し、研究開発のサイクル短縮、費用を削減することにある」とする他、「中ロともにCR929プロジェクトをとても重視している。現在、中国は戦略的空軍建設の重要な時期にあり、新たな大型機の研究開発は必須だ。一方のロシアは市場の『見物人』になるのを望んではおらず、手中の技術を巨大な利益に転じることを期待している」と説明した。(翻訳・編集/野谷)
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