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駐日中国大使が安倍首相を批判=「日中関係に重大な政治的障害」―中国メディア

Record China    2014年1月21日(火) 16時6分

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20日、中国の程永華駐日大使は藤崎一郎前駐米大使と上智大学で対談。安倍首相の靖国神社参拝について「すでに困難な状況にあった両国関係に新たな、重大な政治的障害をもたらした」と痛烈に批判した。

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2014年1月21日、中国新聞社によると、中国の程永華(チョン・ヨンホア)駐日大使は20日、日本の藤崎一郎前駐米大使と上智大学で対談した。程大使は安倍晋三首相の靖国神社参拝について「すでに困難な状況にあった両国関係に新たな、重大な政治的障害をもたらした」と痛烈に批判。「現在日本の指導者がすべきは歴史の重荷を下ろし、侵略の歴史と明確に一線を画し、日中間の政治的障害を取り除くべく努力することだ」と述べた。

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▼程大使の発言の要旨は次の通り。

2012年9月の日本による不法な「島購入」以来、両国関係は深刻な膠着状態にずっと陥っている。だが中国側は日本側との対話と調整を通じて問題を処理する姿勢を常に堅持し、両国関係の改善にたゆまず努力してきた。昨年後半以来、両国関係は具体的改善はないものの、実務交流・協力に回復の兆しが見えていた。12月20日、私は日本外相と会い、来年の両国関係の段取りについて話し合った。だがその数日後、安倍首相は中国側が事前に繰り返した忠告と強い反対を顧みず、第2次大戦のA級戦犯を祀る靖国神社を頑迷にも参拝し、中日関係に致命的打撃を与えた。

中国側が日本の指導者による参拝に強く反対する理由は3つある。第1に、靖国神社は戦前、日本軍国主義の対外侵略の精神的な道具であり象徴だった。現在は第2次大戦のA級戦犯を祀っているだけでなく、侵略の歴史を極力美化、歪曲し、現在の国際公論と相いれない誤った歴史観を喧伝している。第2に、日本政府は約束を誠実に守り、侵略戦争の性格とA級戦犯の戦争責任の問題において責任を明確に負う姿勢を示さなければならない。だが日本の指導者が第2次大戦のA級戦犯を含む「英霊」を参拝することは、対外侵略戦争の性格と責任に対する認識を覆そうとすることを意味しており、中国側は受け入れられない。第3に、日本の指導者が靖国神社を参拝するたびに中日関係は深刻に妨げられ、損なわれており、中国側は一度の例外もなく厳正な申し入れと強い抗議を行ってきた。安倍首相は首相に返り咲いて以来、第1次安倍内閣で参拝しなかったことを「痛恨の極み」と繰り返し述べた。中国側は繰り返しその利害を力説し、靖国参拝は越えてはならない一線だと指摘してきたが、それでも安倍首相は最終的にこの一歩を踏み出した。してはならないとはっきりと知りながらしたのであり、非常にたちが悪いと言うべきだ。

安倍首相の参拝後、日本の各大手紙は次々に社説で反対を表明。過去半月余り、日本の主要な新聞や雑誌は痛ましい歴史を振り返り、首相の参拝に反対する多くの民衆の声を掲載した。ある人は「安倍首相は頑迷にも靖国神社を参拝したことで、外交常識と国家責任感を欠くことを世界に露呈し、日本を国際社会で四面楚歌の窮地に陥れた」と指摘。またある人は、日本国民を再び戦争に巻き込まないよう安倍首相に求めた。こうした声は、指導者の靖国参拝に対する日本社会の冷静な考えを反映している。

現在の中日関係をいかに打開するかにとって、率直に言って日本の指導者による靖国神社参拝は、すでに困難な状況にあった両国関係に新たな、重大な政治的障害をもたらした。現在日本の指導者がすべきは歴史の重荷を下ろし、侵略の歴史と明確に一線を画し、中日間の政治的障害を取り除くべく努力することだ。さもなくば、中日関係の改善は困難だ。

指導者間の対話に関して、中国側は一貫して、指導者間の対話は両国関係の発展にとって重要な意義を持つが、誠意と善意を基礎とし、ふさわしい雰囲気と環境がなければならないと考えている。日本の指導者による靖国神社参拝は、中国国民の感情と中国側の重大な懸念を全く無視し、中国など近隣国との関係を全く顧みないことをはっきりと示すものであり、いわゆる「対話のドアは常にオープンだ」「首脳会談開催を切に望む」との発言がどれほど誠意を欠くものであるかを全ての人々にはっきりと認識させた。事実上、日本の指導者はすでに自らの手で中国側との対話のドアを閉ざしたのだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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