ホンダ、宿敵「HONGDA」に意匠権訴訟で勝訴―上海市

Record China    2007年5月23日(水) 10時10分

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2007年5月22日、ホンダが中国のオートバイメーカー2社を意匠権侵害で訴えた裁判の判決が下された。裁判所は権利侵害を認め、30万元(約450万円)の賠償を命じた。写真は力帆の販売店。

2007年5月22日、ホンダが中国のオートバイメーカー、重慶力帆実業(集団)有限公司・上海文安オートバイ有限公司を意匠権侵害で訴えた裁判の判決が下された。上海市第2中級人民裁判所は、両社の意匠権侵害を認め、30万元(約450万円)の賠償を命じた。

問題となったのは、力帆が製造し、両社が販売したスクーター「力帆LF100T」。力帆は意匠権の侵害を全面的に否定したが、裁判所は原告の主張を認めた。

2003年以来、力帆とホンダは知的所有権に関して多くの衝突を繰り返している。2004年には力帆が「HONGDA(中国語・轟達のローマ字)」という「HONDA」と一文字違いのロゴを車体に刻印したバイクを発売。訴訟の結果、ホンダの主張が認められ、「HONGDA」のロゴの使用は禁止された。また今回のスクーターの意匠権も力帆の訴えにより、中国知的所有権管理局権利再審委員会が一度は無効を宣言。その後、ホンダは行政訴訟を通じて、権利を再確認している。

昨今、中国では知的所有権をめぐる海外との摩擦がクローズアップされている。そのなかで、司法が海外企業の意匠権を保護する判決を出した意味は大きい。(翻訳/編集・KT)

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