中国でスマホ使えない5億人、新時代の「難民」に―中国メディア

Record China    2020年7月7日(火) 7時20分

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中国のセルフメディアの精英説は6日、「『健康コード』表示できない年配者、スマホ使えない5億人は新時代の『難民』に」とする記事を配信した。資料写真。

中国の自媒体(セルフメディア)の精英説は6日、「『健康コード』表示できない年配者、スマホ使えない5億人は新時代の『難民』に」とする記事を配信した。

記事によると、中国のネット上で先日、安徽省のある年配の男性が、健康状態を証明する「健康コード」をスマートフォンアプリで表示させることができなかったため、同省の亳州から徒歩で10日以上かけて、浙江省台州にいる親戚を頼って行ったとする動画が注目された。

その後、男性は、亳州から台州までずっと歩き通しだったわけではなく、途中3回列車に乗っていたことが判明し、鉄道当局も「健康コードがなくても、列車に乗ることはできる」と回答しているが、記事はこの話を取り上げた上で、「中高年の中にはスマートデバイスを使えない人も多い。健康コードを提示できないと、外出や買い物も不便になる。激動するデジタル時代の波の中で、年配者たちは忘れ去られた存在だ。ネット生活から遠く離れたところにいる年配者たちは、時代や技術から脱線したデジタル難民となることが避けられない」とした。

そして、「中国インターネット情報センター(CNNIC)によると、中国のネットユーザーは今年3月時点で約9億400万人となり、ネット普及率は64.5%となる中、ネット非利用者は約5億人もいる」「農村部のネット普及率は46.2%にとどまっており、ネット利用者は100人中の46人にすぎない」などとし、「政府は、新型コロナウイルスが流行する中、人の動きをより効率的に管理するため、健康コードを普及させた。だが健康コードはスマホに付随したものであるため、スマホを持っていない人やスマホを使えない人は除外されてしまっている」と伝えている。(翻訳・編集/柳川)

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