2020年8月19日、韓国メディアの国民日報がSNSに掲載したマスクの着け方を非難する記事に、文在寅大統領夫人の金正淑（キム・ジョンスク）氏の写真が使われ、物議を醸している。

メディアオヌルなど複数の韓国メディアが報じたところによると、18日午後11時、国民日報のフェイスブックアカウントに「感染者だよね？マスクを下ろしたチョン・グァンフン（サラン第一教会の牧師）、夫人・秘書も感染」という記事が掲載された。記事には「マスクを上げてください！！！！！！！」とのコメントも書かれていた。しかし、記事に掲載されたのはマスクを顎（あご）にかけた金正淑夫人の写真で、記事の内容と無関係であるだけでなく、2017年に発生した水害のボランティアを行っている時の写真だったという。

現在はマスクをしていないチョン牧師の写真に差し替えられたが、多くの批判を受けた国民日報は19日午前、フェイスブックに謝罪文を掲載し「フェイスブックと国民日報のホームページ運営プログラムの間で発生したシステムエラーだったが、すぐに確認できなかった担当者のミスも大きい」と説明した。また、システム点検と運用方式改善が完了するまで フェイスブックのアカウント運営を中止すると発表し、「問題がどこで発生したのかを把握し、再発を防ぐすべての措置を速やかに進める」と約束したという。

韓国では最近、チョン牧師が設立したサラン第一教会に関係する新型コロナウイルスの感染者が400人を超えるなど波紋を呼んでいる。

この記事に韓国のネットユーザーからは「わざとアップしたんじゃなくて？」「悪意のあるいたずら」「ミスだとしたら、数多くのイメージ写真の中で金正淑夫人の写真が載る確率は0．00000000001％にもならない」など「故意」を疑う意見が目につき、「処罰は？当然責任を追及してどんな処置を取ったのか知らせる義務がある」「フェイスブックのアカウントじゃなくて、新聞自体を廃刊にしよう」と厳しい声も上がっている。（翻訳・編集/松村）