外国の特許が満期シーズンに、中国企業にチャンス到来―中国紙

Record China    2014年1月13日(月) 19時23分

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8日、今年世界で特許権の保護を失う薬剤は、価値にして総額400億ドル(約4兆1600億円)に達すると推算されている。写真は中国の薬局。

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2014年1月8日、外国製の人気薬剤の特許権が今年満期を迎える。これは中国の製薬企業にとって、発展の黄金時代を意味する。今年世界で特許権の保護を失う薬剤は、価値にして総額400億ドル(約4兆1600億円)に達すると推算されている。人民日報海外版が伝えた。

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2014年に各分野の多くの特許権が満期を迎えようとしている。3Dプリンタのコア技術「レーザー焼結技術」が1月に満期になるが、中国の3Dプリンタが飛躍的な発展を実現する可能性がある。今後数年間で、世界の数百件の農薬の特許が相次いで満期になり、中国農薬市場が海外企業に掌握されるという局面が打破されるかもしれない。

満期を迎えた特許は無料の金山と呼ばれている。専門家は、「巻き返しを図る中国企業は満期になった特許を活用し、革新を求めるべきだ」と提案した。中国の「専利法」(特許法)によると、特許には発明、実用新案、意匠が含まれる。発明特許の保護期間は20年、その他の特許の保護期間は10年だ。特許の保護期間が満期になると、一般人が無料で使用できるようになる。特許が満期になっても、技術が淘汰されるとは限らず、むしろ光り輝く「金」を掘り出せる可能性もある。

中国食品薬品検定研究院副院長の王軍志(ワン・ジュンジー)氏は、「中国の生物薬剤の主流はコピーで、海外製薬企業の特許という垣根に苦しめられている。米国は生物薬剤の特許のうち59%を、EUは19%を、日本は17%を占めており、その他の国は計5%のみとなっている。ゆえに中国の製薬企業は特許の垣根を飛び越えようと躍起になっているが、まもなくこれが実現されようとしている」と指摘した。

2014年に世界で特許権の保護を失う薬物は価値にして400億ドルに、2015年は560億ドルに、2016年は310億ドルに達すると推算されている。薬品業界は大規模な特許権満期を迎え、多くの製薬企業はこれを「祭典」としてとらえている。

中国社会科学院法学研究所の李順徳(リー・シュンダー)研究員は、「満期になった特許を利用しコピー生産を行うことは、世界では一般的な手法だ。多くの先進国はコピーから始まり、その後それ以上のモノを作り出している。中国は一部の分野で遅れているため、コピーは近道といえる。中国企業は外国の特許をコピーする中で革新を求めるべきだ」と指摘した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

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