研究開発に力を入れる中国、GDP比率でEU加盟国平均を上回る―英誌

Record China    2014年1月13日(月) 7時40分

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9日、英誌・ネイチャーによると、中国は研究開発に力を入れており、2012年に投入された資金はGDP比率でEU加盟国平均を上回った。

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2014年1月9日、英誌・ネイチャーによると、中国は研究開発に力を入れており、2012年に投入された資金は国内総生産(GDP)比率で欧州連合(EU)加盟国平均を上回った。10日付で中国・環球時報が伝えた。

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経済協力開発機構(OECD)が1月に発表した調査結果では、2012年に中国はGDPの1.98%を研究開発費に使っており、EU加盟国28カ国平均の1.96%を上回った。中国の研究開発費は1998年の約3倍に増えたが、EUはほとんど増加していない。中国は現在、製造業、情報、通信技術の発展に取り組んでいる。2020年にはGDPの2.5%を研究開発費に充てる計画だ。

イギリスSussex大学のアナリスト、ジェームス・ウィルストン氏は、「中国は1976年になってようやく全体的な研究開発システムが作られるようになった。だが、現在は中国の研究開発規模の膨大さに驚くばかりだ」と話す。アナリストらによると、中国が高速鉄道や太陽エネルギー、スーパーコンピューター、宇宙開発などの分野でいかに成功を収めようとも、中国の指導者は「中国にはイノベーションが欠如している」との不安を抱えているという。ウィルストン氏は「中国の指導者は、ノーベル賞受賞に匹敵するほどの成果か、アップルの携帯電話のような世界クラスの商品を求めている」と指摘する。

ただ、中国は応用研究と製品開発に重点を置いており、基礎科学の研究費用が占める割合は依然として低い。OECDの先進国平均比率は15〜20%だが、中国はわずか5%しかない。さらに中国には、資金移動や評価システムに不透明な点が多いという問題も存在する。(翻訳・編集/本郷)

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