環球網 2020年6月23日(火) 5時20分
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中国の消費市場は徐々に回復しているが、新型コロナウイルスの原因で期待所得や消費水準などの面においてさまざまな影響を受けたため、今その影響は人々の消費心理や消費行為にも及んでいる。写真は北京。
中国では企業活動や操業が再開され、各種政策も実施されて消費を刺激している。消費市場は徐々に回復しているが、新型コロナウイルスの原因で期待所得や消費水準などの面においてさまざまな影響を受けたため、今その影響は人々の消費心理や消費行為にも及んでいる。人民日報海外版が伝えた。
■消費意欲が高まる
街中の屋台や飲食店には再び長い列ができるようになり、長期間家から出られなかったことで抑制されてきた消費欲求が抑えきれないという人も続出。「何カ月もの出前や自炊生活はもう飽きた!ようやくお店で懐かしい料理が食べられる」と、武漢市民の趙さんが最近外食でグルメを楽しめた喜びを語った。
飲食業界は活気を取り戻すと同時に、ライブコマースによってオンラインでの買い物も増えつつある。今年のネット上のショッピングイベント「6・18」では、消費者はさらなる消費意欲を示し、京東オンラインスーパーの売上高は前年同期比で500%も増加した。
生活必需品や一般消費財のほか、高級ブランド品消費も回復している。ブランド品を主に取り扱っているショッピングモール上海尚嘉センターのデータによると、4月において国際ブランドの売り上げは普遍的に上昇し、中でもルイ・ヴィトンの売り上げは前年同期比25%増、ヴァンクリーフ&アーペルは同57%増、ディオールは同112%増となった。
■金遣いが計画的に、生活品質を落とさず
一方で実用主義を重んじる消費者はコストパフォーマンスをより重視するようになり、そのため値段が合理的で品質も良い国産品が第一選択となる。阿里研究院が発表した『2020中国消費ブランド発展報告』によると、過去1年間で中国人のショッピングカート内の商品の8割以上が国産品であることが分かった。
中国国際貿易促進委員会研究院・国際貿易研究部の趙萍主任は、「新型コロナの影響で人々の消費はより理性的になり、コストパフォーマンスの高い国産品の優位性が顕著となった。国産品を選ぶ傾向は引き続き高まるだろう」との見方を示した。
■投資が穏便に、リスクを避ける
ネット上の一大イベント「6・18」をさらに盛り上げるよう、今年も各ECプラットフォームは次々と分割払いキャンペーンを打ち出したが、消費者は例年と違って冷静的な態度を示していた。
今は過剰消費より、貯金することにシフトする傾向が強くなっている。中国人民銀行が4月28日に発表した「2020年第1四半期都市部預金者アンケート調査」によると、「貯金をさらに増やす」と答えた人は53%を占め、前四半期より7.3%も増加した。
貯金のほかには、中・青年層は多元にわたる資産運用方式で資産を増やしている。「銀行で貯金するのはリスクは低いが利息も高くない。物価の上昇なども考え、株や基金、債券など、それぞれ金額は大きくないが、すべてのお金が1カ所に集中しないよう、リスク分散と利益の最大化を図っている」と、北京の医薬会社に勤める王玉さんは自分の財テク法を話してくれた。
趙萍主任はこのような現状を見て、「新型コロナ収束のめどがついていない今、各種の投資ルートにはリスクが付き物だ。より多くの人はリスク意識が高まり、資産運用や投資において低リスクの商品に興味を持つようになるだろう。アセット・アロケーションも消費も、自分の能力範囲内で行ったほうがよい。限度を超えた消費がもたらした財務プレッシャーを避けるよう、これからはより賢明な消費者にならなければならない」と指摘した。(提供/環球網・編集/孫ソウ)
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