ECビジネスとテレビが連携、中国各局が「6・18特番」を競う―中国メディア

環球網    2020年6月19日(金) 6時50分

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年越しの夕べから元宵節、中秋節などの特番まで、中国の各テレビ局はこういった祝日に放送する大型番組において激しい競争を繰り広げている。

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年越しの夕べから元宵節、中秋節などの特番まで、中国の各テレビ局はこういった祝日に放送する大型番組において激しい競争を繰り広げている。

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さらに近年では、これらの番組にはもう一つの機能も付き始め、それはECビジネスとの連携だ。中国ネット上の一大イベントである「6・18」セールキャンペーンの始まりと同時に、各大手ECプラットフォームはネット上の販売促進イベントを打ち出すとともに、テレビ局と連携して「6・18の夕べ」も放送するようになった。特番にライブコマース機能が付加された今、各局は一体どんな手を打ったかを見てみよう。中国新聞網が伝えた。

■出演陣を競う

一般的な番組とは違い、ライブコマース機能のある特番はブランドマーケティングやプロモーションの効果が強く求められる。視聴者の評判はもちろん、ブランドの宣伝効果と視聴者の購買力も番組作りにおいて大事な評価基準となる。

そのため、人気が高く、ファンの多い芸能人は一番の選択肢となり、各局のキャスティングからもその傾向がうかがえる。例えば江蘇テレビの番組には「火箭少女101(ロケットガール101)」やR1SEなど、今どきの大人気アイドルグループのほかに、人気歌手も多数出演した。

一方で湖南テレビの番組にはアイドルサバイバル番組で勝ち抜いて先月に結成した女子アイドルグループのTHE9、去年デビューした男子アイドルグループUNINEのほか、人気俳優と歌手も勢ぞろいした。

■舞台を競う

中国の各テレビ局の特番はそれぞれスタイルも雰囲気も異なるが、舞台そのものがますます重視されるようになったのが近年の特徴の一つだ。

今回の6・18特番では、東方テレビは「空に浮く未来都市」というステージをメイン舞台にして、今までのバラエティー風の番組制作スタイルを取り、ゲストを2組に分けてゲーム戦方式で番組を進行した。また、湖南テレビは初めてVR技術を使い、没入型の視聴体験を実現させた。

■販促力を競う

2020年に入ってから、ライブコマースのブームはさらに拡大し、多くの芸能人も次々とこのジャンルに参戦した。ではテレビ番組でのライブコマースはどうやって楽しめるか。

リアルタイムの抽選は視聴者と番組とのインタラクティブな交流に用いられ、事前に予告した時間になると、スマートフォンを揺するだけでくじ引きに参加できる。景品は高級車のほか、そのままネットショッピングで使えるラッキーマネーなどもある。

ほかには番組その場がライブコマースの現場となることもあり、芸能人がパフォーマンスを披露してからインフルエンサーとともに商品紹介を始めるケースも少なくない。

伝統的な番組とは違い、ECビジネスと連携した特番の内容はさらに豊富となり、視聴者との交流も増え、番組を見ることと買い物することが一体化している。しかしこれらの番組の増加によって、今後は審美的疲労や同質化傾向が強くなるなどの問題にも直面するだろう。インターネット時代に生み出された新たな産物として、その発展はまだまだ見届ける必要があるとの意見も上がっている。(提供/環球網・編集/孫ソウ)

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