Record China 2020年10月30日(金) 18時0分
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27日、中国のコラムサイト「百家号」に、日本が電線を地中化しない理由について分析したセルフメディアの記事が掲載された。写真は日本の電線。
2020年10月27日、中国のコラムサイト「百家号」に、日本が電線を地中化しない理由について分析したセルフメディアの記事が掲載された。
記事は、近年中国では多くの人が海外旅行へ出かけるようになり、日本は人気の旅行先になっていたと紹介。日本と言えば桜やすし、アニメ、富士山などがすぐに思いつくものだが、実際に日本へ行ってみるとアニメで見た日本の街並みが目の前にあるものの、「電線が縦横無尽に張り巡らされていて数多くの電柱が非常に目立つ」としている。
その上で、「こんなにも経済が発展し、世界第3位の経済体である日本は、なぜいまだに電線を地中化せずに電柱を使っているのか?」と問い掛け、「多くの制限があって地中化したくてもできない」と分析した。
電線の地中化が進まない大きな理由は「地震」だと記事は紹介。頻繁に地震が発生する日本では、電線を地中化すると地震で損壊した場合、修理が困難になるためだと説明した。
別の理由として「コスト」を挙げた。電線の地中化には「1キロ当たり6億円の費用がかかる」と記事は主張。国土交通省は1キロ当たり5億3000万円としているが、いずれにしても電線の地中化には多額の費用がかかるためなかなか進まないと論じた。
さらに「土地問題」もあると記事は指摘。地中化には私有地も関係してくるため、所有者との話し合いが必要であり、場合によっては賠償金も必要になるので、地中化は大変な労力がかかるとしている。
しかし記事は、「別の角度から見ると、日本の電柱も悪いことばかりではない」と紹介。電柱には、電線だけでなく道路標識や監視カメラなどもあり、日本人の生活にすっかり溶け込んでいるため、「電柱は日本のイメージに影響を与えているというより、日本の特徴となっている」と結んだ。(翻訳・編集/山中)
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