Record China 2020年6月7日(日) 19時30分
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オーストラリアのバーミンガム貿易・観光・投資相は、「新型コロナの流行後、豪州で中国人などへの人種差別が増えている」とする中国の主張について、「根拠がない」と反発した。写真は豪メルボルン市内。
中国の文化観光当局が5日、「新型コロナウイルスの流行後、オーストラリアで中国人やアジア系住民に対する人種差別が増えている」とし、同国への渡航を控えるよう国民に勧告したことについて、オーストラリアのサイモン・バーミンガム貿易・観光・投資相は、中国の主張は「根拠がない」と反発した。
中国のニュースサイトの観察者網が6日、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドの同日付報道を引用して伝えたところによると、バーミンガム氏は、オーストラリアを「世界で最も成功した多文化移民社会」とした上で、同国のアジア系コミュニティーは「その成功事例の重要で価値ある貢献者だ」とした。
これに対し、観察者網は「バーミンガム氏は根拠がないと述べたが、オーストラリアのメディアは過去数カ月間に何度も、新型コロナウイルスに起因する中国系やアジア系住民への人種差別を伝えている」と指摘。その例として、4月末にメルボルンで中国系住民の住宅の窓ガラスが何者かにより石で破壊され、玄関の扉に赤いペンキで「COVID-19 CHINA DIE」と落書きされた事件や、メルボルンでは同月にも中国人留学生の女性2人が人種差別攻撃を受けて負傷する事件が起きたこと、他にもシドニーでは中国系女性2人が唾を吐かれ、タスマニアではスーパーマーケットでマスク姿で買い物をしていた香港人学生が暴行を受けたことなど、3月から5月初めまでに少なくとも22件の人種差別に関連する事件の届け出があったと伝えている。(翻訳・編集/柳川)
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