Record China 2020年6月5日(金) 9時50分
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中国メディアの人民網は3日、中国の専門家が「宇宙軍事化はすでに時代の流れになっている」との考えを示したことを伝えた。(出典:防衛省・自衛隊公式Twitter)
中国メディアの人民網は3日、航空自衛隊の宇宙作戦隊発足を取り上げ、中国の専門家が「宇宙軍事化はすでに時代の流れになっている」との考えを示したことを伝えた。
記事は、宇宙ごみの監視が作戦隊の主な任務だと説明されていることに言及。米国との協力にも触れた上で、軍事専門家の喬良(チアオ・リアン)氏は「宇宙作戦隊は表面上、非作戦目的に用いられるが、実際には2つの目標を持っている」とみていると伝えた。
2つの目標とは、間もなく起きる宇宙支配権をめぐる争いで「事前に場所を確保する」ことと、米宇宙軍と協力して中国、ロシアをけん制することで、喬氏は「宇宙大国として登場する力を持たない日本は自らの限界に基づき、米国との協力を選んだ」と指摘した。
また、米国については、「米国人の宇宙に対する重視はその軍事力の宇宙依存と密接な関係がある」と述べ、「今日の人々が口にする米軍の実力の強大さは、ほぼ全てが強大な宇宙支援システムの上に築かれている。どの国でも宇宙戦もしくは宇宙を争奪する上で米国と張り合えるなら、米国の空母、ステルス機、戦略ミサイルなどを含む軍事的優位は全部消え去ってしまうだろう」との考えを表明。宇宙依存は米国の弱点でもあるとする喬氏は、「米国はどの国も、とりわけ宇宙システムを破壊する能力を持つ大国を非常に警戒している。こうした国はまださほどなく、米国は将来のゲームにおける『先手』を打つはずだ」と分析しているという。
さらに、日米の情報交流や緊密な協力が宇宙軍事化の動きを加速させるかについて、喬氏は「将来の戦争は宇宙が主戦場になるかもしれない。宇宙軍事化の勢いはもう避けられないような状況だ」との考えを表明。記事は「近年、米国のあおり立てのもとで世界的な宇宙軍事化の波が起きている」と述べ、「米国が野心いっぱいに宇宙軍事化を進める中、他国の宇宙作戦能力構築をめぐる緊迫感が高まることが予見される」とした上で、関連する動きを注視すべきとの考えを示した。(翻訳・編集/野谷)
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