21階にロープで侵入「スパイダーマン」に実刑―北京市

2007年5月18日、北京市内の法廷で、窃盗罪で起訴された24歳の男に1年半の実刑と2000元（約3万円）の罰金刑が言い渡された。この男は27階建てビルの屋上からロープを頼りに21階のオフィスに侵入し、6000元(約9万円)相当の金品を盗んで逮捕された。その特異な手口から「スパイダーマン」と呼ばれ話題になった。

男はビルの屋上に19本、計80mのロープを持って上がり、鉄骨に結びつけた。ロープをつかんでエアコンの室外機に足をかけながら下へ降り、標的にしていた21階のオフィスに忍び込んだ。

この男、実は侵入した会社の元社員。犯行の動機について「面接の際に月給1500元（約22500円）ボーナスに医療・失業保険なども保証すると言われて入社したのに、実際の給料はこれより安かった。病気で休みを取ったらクビになったので、会社に復讐してやろうと思った」と供述している。侵入時、特に命綱などはつけていなかったが、男は以前、高所作業の経験があり、特に怖いとは感じなかった、と話したという。（翻訳編集・WF）