Record China 2020年10月7日(水) 10時20分
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5日、米華字メディア・多維新聞は、中国を相手にした「新冷戦」構想は米国にとって最大の戦略ミスになるとする、上海社会科学院中国学研究所の王震研究員による文章を掲載した。写真は天安門広場。
2020年10月5日、米華字メディア・多維新聞は、中国を相手にした「新冷戦」構想は米国にとって最大の戦略ミスになるとする、上海社会科学院中国学研究所の王震(ワン・ジェン)研究員による文章を掲載した。
文章は、米国の一部社会エリートと政治リーダーが依然として冷戦思考を持ち、中国を相手にした新たな冷戦を仕掛けようとしているとしたうえで「もし新冷戦を発動すれば、米国は第2次世界大戦以降で最悪の戦略的ミスを犯すことになるかもしれない」と論じた。
その理由としてまず、現在の中国がかつてのソ連とは異なることに言及。中国は「特色ある社会主義制度」を堅持しつつもその制度を他国に輸出するようなことはしていないうえ、「西側諸国が認めるか否かは別として、市場経済の発展において中国は非常に重要な役割を果たしている」とした。また、中国は米国との国交樹立以降、対外戦略的に自らを「反米」と位置付けたことは一度もないと伝えている。
次に、現在の世界情勢も第2次世界大戦終戦直後の状況とはまるで違うと主張。今は科学技術の発展、経済のグローバル化により、世界は互いに依存しあう「地球村」になっており、もはや単独でグローバルな流れの中で人類が直面する問題に立ち向かうことができる国など存在しないのだとした。
さらに、情報化時代の現代において、イデオロギーの対立によって陣営を構築するやり方はもはや通用しないと伝え、米国が戦後に築いてきた道義的な優位性、ソフトパワーの強みは徐々に弱体化し、さらには新型コロナウイルスの感染抑制に失敗した中で「米国の一部エリートも、自国の社会や政治体制に存在する問題について省み始めている」との見方を示した。
文章は「一部の米国人がどんなに中国共産党をおとしめようとしても、どんなにイデオロギー上で中国を攻撃しようとも、中国共産党が数億の民衆をリードして貧困を解消し、新型コロナの感染抑止に成功した事実を消し去ることはできないのだ」と主張している。(翻訳・編集/川尻)
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