中国開発のワクチン第1相試験、安全性と免疫誘導が確認

CRI online    2020年5月23日(土) 13時20分

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世界で最も評価の高い医学雑誌の「ランセット」は22日、中国の科学者21人による新型コロナウイルスワクチン第1相試験の結果に関する論文を掲載し、中国のチームが開発した世界初のアデノウイルス5型をベクターとしたワクチンは安全性の試験に合格し、人体で免疫反応の誘導が確認されたと発表し...

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 世界で最も評価の高い医学雑誌の「ランセット」は22日、中国の科学者21人による新型コロナウイルスワクチン第1相試験の結果に関する論文を掲載し、中国のチームが開発した世界初のアデノウイルス5型をベクターとしたワクチンは安全性の試験に合格し、人体で免疫反応の誘導が確認されたと発表しました。

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 論文では、3月16日から27日にかけて、195人の応募者から健康な人108人(うち、男性51%、女性49%、平均年齢36.3歳)を対象に、36人ずつからなる三つのグループに分けて、多い、普通、少ないという異なる量の接種を行い、全員の反応を分析結果に集計していました。

 試験の中で、接種から7日内に、接種部位の痛みや発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛などを含め、少なくとも一種類の副反応が見られた人は、接種量が「少ない」と「普通」のグループではそれぞれ30人、「多い」グループでは27人が確認されました。しかし、程度はどちらのグループでも「軽度」か「中度」のものでした。また、接種から28日内での深刻な副反応が報告されていませんでした。

 なお、中和抗体は接種から14日目に目立って増え、28日目にピークに達し、制御性T細胞の働きは14日目にピークに達したということです。

 以上の結果を踏まえ、論文は、アデノウイルス5型をベクターとした新型コロナウイルスワクチンは健康な成人に、免疫反応を引き起こすことが可能だと結論をつけています。

 論文の発表を受け、ランセットのリチャード・ホートン編集長はSNSで、「世界初の新型コロナウイルスワクチンが臨床試験を行なった結果、安全で忍容性があるうえ、速やかに免疫誘導が確認されている」と進展を紹介し、「これらの研究成果は重要な一里塚になるだろう」と示しました。(提供/CRI

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