秋澤 文芳 2020年5月11日(月) 23時20分
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西安、揚州、浙江省はかつての歴史を感じさせる。新疆、銀川、鄭州は2000年代に入り新たな発展とともに注目されている。
かつての歴史を感じさせるxyz西安・揚州そして浙江省地区
国交回復の年の前年、1か月以上の滞在を続けた深セン地区への初訪中から、今年がちょうど50年目となった。その間、私たちの誰でもが感じる中国の「大発展」の歴史・変換等であるが、私自身もこの3地区については「歴史」的な見どころがぎっしりと詰まった都市・地区であると思っている。
西域への始発点そして長い歴史の道のりを感じさせる日本人好みの「西安」、同様に街並みの旧さと歴史を否応なく感じさせる揚州の街並みは二度そして三度と訪れたくなる、大変に落ち着いた街である。そして両都市とも4、5日間或いは1週間程度の「周遊旅行」においては是非とも必見の地区である。毎年のように訪れ、その街の変化や 四季折々の独特の雰囲気は将に必見だ。そして、これまた語りつくせぬほどの名勝地を抱える浙江省(西湖や周辺の水辺の観光地等)も、お隣の上海以上に有望視される一大観光地である。私自身も、この3地区を「xyz」歴史ある名称地として呼んでいて、何度でも足を向け、旅の途中に下車してでも2、3度は訪れたいと思っている地区である。
2000年代に入り新たな発展とともに注目される「XYZ」地区「新疆地区・銀川・鄭州」
小文字のxyzの歴史的な趣のある各都市等に比較して、私自身も特に興味を持ったのがXYZの3地区である。90年代後半から2000年代に入り、中国でも三農問題等がクローズアップされ、私自身も観光に取り組み始めた2010年からは、北京にて引き続き旅游部門に大きな関心をもって留学の道を選択したが、その初年度に学んだ最大の関心事は観光よりも「三農問題」そのものであった。
中国の内陸部・中西部における当時の最大の課題は「三農」であった。当然のことながら大西部地域そして沿岸部よりも、さらに内陸部の中部地区への現地視察を行うことになった。ちょうど10年前位からだ。中部そして大西部地区への視察ともなると2週間位の日数が必要である。
幸いにも、夏休み前の時期を選んで、片道、4千キロそして最西端の喀什地区迄へも足を延ばすと4千キロ、そして6千キロの距離となる。当然ながら夜行で3日間が必要となる。当然のことならがゆったりとした寝台列車で赴きたいものであるが、6月後半から夏ともなると、「寝台」の予約がとれずに一般の座席指定を余儀なくされる場合もある。6人掛けのボックス内で足の痺れを我慢しながらの24時間、48時間という所要時間は若者であっても酷である。ましてや我々シニアには厳しすぎる車内での過ごし方となる。この過酷な列車旅に触れ始めると本1冊程の分量となりそうである。
この夜行列車の旅を通じて、別の面で大きな関心を示したのが途中の経路を変えながら、2度、3度と訪れたのが、新疆地区・宁夏回族の銀州そして1億を超える人口の省都・ 郑州の、いわゆるXYZの3地区・都市である。これらの最大の魅力等については別途、次回に触れることとしたいが、広大な地域を途中下車しながらの視察そして旅を続けると、私ながらの様々な知恵もつき、次回へ向けたヒントや、考えさせられることが多々湧いてくる。
■筆者プロフィール:秋澤 文芳
東京(豊洲)在住。日本旅行業協会を経て2010年より北京第二外国語学院大学旅游科学学院研究生として現在も在籍。東京都日中友好協会副理事長・経済ビジネス委員会委員長。日中観光文化研究所、観光文化ツーリズム等の代表として旅游・訪日インバウンドやコンサル業務に取組む。 Facebookはこちら※フォローはメッセージ付きで。ブログはこちら個人ブログ
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