Record China 2020年5月1日(金) 11時40分
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日本の国立感染症研究所は28日、日本で現在流行しているウイルス株が欧米を起源としている可能性が高いとの調査結果をまとめた。中国のネット上でも話題になっている。
日本の国立感染症研究所(感染研)は28日、日本で現在流行している新型コロナウイルスのウイルス株が欧米を起源としている可能性が高いとの調査結果をまとめた。中国のネット上でも話題になっている。
感染研によると、感染者から採取したウイルスの遺伝子情報を解析したところ、中国・武漢を起源とするウイルスのクラスターは消滅したことが分かった。現在国内で感染が拡大しているのは、欧米から流入したウイルス株の拡散によるものとみられるという。
これを受け、中国紙・環球時報は調査を担当した感染研の黒田誠氏を取材。それによると、黒田氏は「日本で初期に見つかったウイルスは武漢で検出されたウイルスと深い関係があるものの、その後の調査では、このウイルスは早い段階でほぼ落ち着いたと考えられる」との見解を示したという。
また、東京大学社会科学研究所の丸川知雄氏は同紙の取材に対して、「感染研の調査結果とウイルス感染拡大の時系列は合致する。日本の感染爆発は初期には起きておらず、3月末になって始まった。この時は中国の状況はすでに落ち着いていた。中国から直接流入したものではないと考えられる」との見方を示したという。
この報道に対し、中国のネットユーザーから寄せられたコメントの中で最も共感を集めているのは「日本は客観的だな」との声。また、「つまり翻訳すると、中国のウイルス対策の成果、データは正しいということね」との声にも賛同が集まっている。
あるユーザーからは、「(中国を批判する)米国に追従しないということは、中日関係が回復に向かっているということだろう」とのコメントが寄せられたが、これには「関係回復とは言えない。科学者は科学を語るし、政治家は政治を語る」「関係改善は一方的な考え方。日本のSNSでは今日も中国に賠償を求める声が多い」といった反論も出ている。
このほか、「米国こそがウイルスの起源だ」「日本でも当初から、米国のインフルの中に新型コロナの患者が混じっていたのではないかと指摘する声があった」「米国では明らかに去年からウイルスの流行があった。彼らはそれをインフルと思い込み、きちんと研究しなかった。そして、それが中国で爆発したんだ」など、米国起源を主張する声も多く寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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