北京の医療チームが緊急に平壌入り、金正恩氏の病状は深刻なのか?―仏メディア

Record China    2020年4月25日(土) 19時50分

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25日、仏RFIの中国語版サイトは、ロイター通信の記事を引用し、北京の医療専門家チームが平壌へ入ったと伝えた。写真は平壌。

2020年4月25日、仏RFIの中国語版サイトは、ロイター通信の記事を引用し、北京の医療専門家チームが北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)氏に健康情報を提供するため平壌へ入ったと伝えた。

記事は、「米国や韓国のメディアが21日、金正恩氏が心臓血管手術後に重篤な状況になったと伝えたが、この情報に対して中国政府や韓国政府からは疑念の声が出ていた」と紹介。また、「北朝鮮メディアはこの件について沈黙している」とし、トランプ大統領が23日に「誤報だと思う」と否定的な見方を示したことも伝えた。

消息筋がロイター通信へ語ったところによると、「北京の専門家チームは中国共産党中央対外連絡部の幹部が率いており、23日に北京から北朝鮮へ出発した」という。記事は、「中央対外連絡部は北朝鮮と関係を担当する部門だ」「現在のところ、中央対外連絡部からは具体的な情報を得ることはできておらず、中国外交部もロイター通信の質問に対して何の回答もしていない」と伝えた。

また、韓国の消息筋がロイター通信に語ったところによると、「金正恩氏は生きており、近く公の場所に姿を現す可能性がある」という。しかしこの消息筋は、金正恩氏の現在の健康状態や中国がどれほど関与しているかについてはコメントしていないという。

このほか、米国の情報機関に近い人物は、「金正恩氏の健康問題はずっと存在しているが、今のところ病状が深刻になっているとの結論を出すことはできない」との見方を示したという。米国務院の報道官も記者の質問に対して「ノーコメント」としており、ポンペオ国務長官も米メディアの質問に対して、共有できる情報は何もないが、米国はこの問題を注視していると述べていたという。

記事は、「北朝鮮は世界でも数少ない極めて孤立した国家で、その指導者の健康状態は国家安全の最高機密となっている」と指摘。ロイター通信は、「金正恩氏の健康状態や現在の所在地については知ることができない」と伝えている。(翻訳・編集/山中)

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