中国が開発した世界初の新型コロナ不活化ワクチン、臨床試験の段階に―中国メディア

人民網日本語版    2020年4月14日(火) 15時40分

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国薬集団中国生物武漢生物製品研究所有限責任公司が研究開発した新型コロナウイルス(COVID-19)不活化ワクチン(Vero細胞)I・II期臨床試験が審査に合格し、「審査合格」の事前登録状態に入った。

中国臨床試験登録センターのウェブサイトによると、国薬集団中国生物武漢生物製品研究所有限責任公司が研究開発した新型コロナウイルス(COVID-19)不活化ワクチン(Vero細胞)I・II期臨床試験が審査に合格し、「審査合格」の事前登録状態に入った。世界で初めて臨床試験の許可を得た新型コロナウイルス不活化ワクチンになった。新華社が伝えた。

不活化ワクチンとは、物理または化学的な処理などの方法によりウイルスの感染力と増殖力を失わせながら、人体の免疫反応を引き起こす活性を留めて作るワクチンのことだ。

同社が開発する新型コロナウイルス不活化ワクチン(Vero細胞)の臨床試験の実施を担当するのは河南省疾病予防管理センター。また、国薬集団中国生物には大規模な不活化ワクチン生産能力があり、新型コロナウイルス臨床試験の申請生産量は1ロット5万本以上。量産化後の生産量は1ロット300万本以上で、年間生産量は1億本以上。

複数の業界関係者は、ワクチンの1期臨床試験に入るハードルは高くないが、その安全性と有効性の評価には相当長い時間がかかると強調した。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長はこのほど開かれた定例記者会見で、「新型コロナウイルスワクチンの開発には少なくとも12−18カ月かかる」と述べた。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長もこのほど、「ワクチンの初期の安全試験が順調に進んだとしても、大規模応用までには1年から1年半の時間がかかる」とした。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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