CRI online 2020年4月13日(月) 13時20分
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英国のケンブリッジ大学研究チームはこのほど、「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に、新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の感染経路に関する研究報告を発表しました。世界各地160人の感染者による完全なウイルス遺伝情報を用いて分析した結果、新型コロナウイルスには異なる3つの...
英国のケンブリッジ大学研究チームはこのほど、「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に、新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の感染経路に関する研究報告を発表しました。世界各地160人の感染者による完全なウイルス遺伝情報を用いて分析した結果、新型コロナウイルスには異なる3つのタイプ「Aタイプ」、「Bタイプ」、「Cタイプ」があることが判明しました。Aタイプは原始的なウイルスタイプで、それが変異したものがBタイプ、そして、CタイプはBタイプからの変異であることが分かりました。また、報告によりますと、「Aタイプは、米国やオーストラリアの感染者に集中しており、中国武漢の感染者ではない」ということも明らかになりました。
主要研究メンバーの1人である英ケンブリッジ大学の遺伝学者ピーター・フォースター教授は、CMG(チャイナ・メディア・グループ)の記者のインタビューに答えた際、「ウイルス遺伝子株の再構築を通して、また、コウモリとセンザンコウから検出されたウイルスと照合した結果、Aタイプは最も原始的な新型コロナウイルスの遺伝子株であることが分かった」と述べました。
また、フォースター教授は、「一人目の患者の境遇については永遠の謎となるかもしれないが、大まかな感染時間は2019年9月13日以降だと計算で分かった。場所は確定できないが、9月13日から12月9日にかけての間に1人目の感染者が出た可能性が高い」と示しました。その上で、「研究チームはウイルスの変異周期を突き止めたが、ここ最近の変異の周期は大幅に短くなっている」と強調しました。
さらにフォースター教授は、「最新のウイルスの遺伝子株は去年の10月、11月のものとは大きく異なってくる。興味深いことに、米国やオーストラリア、ヨーロッパなどにおけるウイルスの変異速度は、中国や日本及び東アジアのものより50%速い」とし、「次の研究は、DNAの変異を利用してウイルスに対抗する異なる方法を探り出すことだ」と述べました。(提供/CRI)
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2020/4/13
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