新型コロナとの闘いにおける米中の最大の違いはどこにあるのか?―露メディア

Record China    2020年4月13日(月) 8時0分

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9日、中国紙・環球時報はロシアメディア・RTの7日付記事を引用し、新型コロナウイルスとの闘いにおける米中の違いについて伝えた。写真は米国のスーパーマケットに掲示されたウイルス感染防止の注意書き。

2020年4月9日、中国紙・環球時報ロシアメディア・RTの7日付記事を引用し、新型コロナウイルスとの闘いにおける米中の違いについて伝えた。

記事は、米国が「新型コロナウイルスの新規感染の抑え込みに中国が成功し、米国は失敗している」ことを認めず、中国から学ぼうとしなかったため災難を招いていると説明。人口が中国の約4分の1である米国の感染者数がすでに中国の数倍に達していることを指摘した。

記事によると、「中国の成功と米国の失敗は強烈なコントラスト」となっているが、これは感染拡大防止の方法が根本的に異なっているからだという。記事は、「中国は、『事実に即して問題を処理する』方法だが、米国は尊大さと欺瞞(ぎまん)に浸っている」とし、「今回の新型コロナウイルス問題で、現実は人類の尊大な妄想よりもずっと強く、ウイルスは虚言や虚勢でとどめることはできないとの教訓を得ることになった」と論じた。

その上で、中国のウイルス感染阻止は、「現実に基づいた行動」にあり、現在ではこの原則をほぼすべての国が模倣していると紹介。そして、「残念ながら米国の方法は真逆であり、偽りと尊大さに浸ったままである」と批判した。「中国の事実に基づく戦略と米国の現実を無視する戦略とは違いがあるため、国際イデオロギー紛争となっている」ともしている。

記事によると、米中の新型コロナウイルスに対するイデオロギーの違いを理解するのに、中国の学者やシンクタンク責任者ら100人が連名で米社会各界に宛てた公開書簡が助けになるという。この中で、「中国はウイルスと闘っている際の国際社会からの支持に感謝すると同時に、他の国とこの経験を共有し、できる限りの援助を行う」と述べていると記事は紹介した。

そして、「この種の方法は、中国外交政策の中心的な概念である『人類運命共同体』の応用である。したがって、米国が中国に貿易戦争などの激しい行動を取っている時でも、中国は米国を含む他の国に対し実際の援助とアドバイスを提供している」と記事は指摘した。

また、世界最大の製造中心地としての中国は、ウイルスとの闘いにおいて決定的な作用にもなっていると記事は紹介。「中国国内では感染者数が急速に減少しているため、マスクや人工呼吸器などの生産能力を引き下げることもできるが、そうしないのはウイルスとの闘いにおいて中国が最大の供給センターであることを自覚しているからだ」と論じた。

一方の米国は、「ウイルスの深刻さを低く見積もり、中国の経験から学ぶことができたはずなのに米国国民が準備することを妨げた」と記事は批判。「現実を否定し、自分をだまして他人もだまそうとしていた」としている。そして、「米国が永遠に最高であるとほらを吹いても、中国をおとしめようとしても、ウイルスの感染拡大を止めることはできない。現実を否定する米国人は自国の災難が増し加わるだけだ」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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