Record China 2020年4月5日(日) 19時0分
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米ボイス・オブ・アメリカの中国語版サイトは1日、「中国経済は回復の兆しを見せるも、外需の悪化が成長目標の達成を脅かしている」とする記事を配信した。写真は営業再開する武漢の飲食店。
米ボイス・オブ・アメリカの中国語版サイトは1日、「中国経済は回復の兆しを見せるも、外需の悪化が成長目標の達成を脅かしている」とする記事を配信した。
記事はまず、「新型コロナウイルス感染症によって重傷を負った中国経済は、回復の兆しを見せている」と指摘。「中国国家統計局の発表によると、2020年3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.0と、活動拡大・縮小の節目となる50を上回り、2月の35.7から大きく改善した。ロイターがまとめたアナリスト予想45.0を大きく上回り、ウォール・ストリート・ジャーナルがまとめたアナリスト予想51.5をも上回った」と伝えた。
さらに、「同時発表された非製造業PMIも大きく持ち直し、2月の29.6から3月は52.3となった。製造業と非製造業を合わせた総合PMIは53.0と、前月比24.1ポイント上昇した」「PMI指数の改善は、3月の企業の生産・経営状況が2月に比べて大きく改善したことを明確に示している。大中型企業の操業再開率は96.6%に達し、2月25日より17.7ポイント増加した」などと伝えた。
一方で、「エコノミストからは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け世界経済に不確実性が充満する中、中国経済も自分のことだけを考えてはいられないとの警告も出ている。中国の体制内のエコノミストも、中国政府は今年設定した成長目標を放棄すべきと提言している」と指摘。その例として、米シンクタンク、ブルッキングス研究所ジョン・L・ソーントン中国センターのDavid Dollar氏が、ボイス・オブ・アメリカとのインタビューで、「新型コロナウイルスの感染拡大で外需が低迷する中、中国経済が成長目標を達成するためには、的に狙いを定めた景気刺激策が必要だ。中国が回復する中、世界の他の地域は危機的状況にあり、中国は外需の大幅な落ち込みに直面する可能性がある。景気刺激策はその点を考慮し、輸出ではなく内需に焦点を当てなければならない」との見方を示していることを伝えた。(翻訳・編集/柳川)
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