中国映画市場が活況=早くも昨年超え、低予算作品の異例ヒット注目―中国

Record China    2013年11月14日(木) 15時18分

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13日、中国の映画興行収入がすでに2012年度の年間総収入を超え、220億元(約3580億円)に届く可能性が見えてきた。低予算映画の異例ヒットが続いたことが、大きな要因となっている。

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2013年11月13日、中国の映画興行収入がすでに2012年度の年間総収入を超え、220億元(約3580億円)に届く可能性が見えてきた。低予算映画の異例ヒットが続いたことが、大きな要因となっている。新華網が伝えた。

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中国国内のメディアを統括する国家広播電影電視総局(広電総局)・電影局が発表した統計によると、今年1〜9月の全国の映画興収は164億元(約2670億円)。この数字は10月末現在で180億元(約2930億円)を突破し、昨年度の総興収170億元(約2770億円)をすでに抜いている。昨年比30%程度の伸びを示し、このままのペースでいくと220億元(約3580億円)に届くことが明らかになった。

数字を大きく引き上げた要因は、国産の低予算映画の異例ヒットが続いたことが大きい。女優ヴィッキー・チャオ(趙薇)が初メガホンを執った「致我們終将逝去的青春」は、3000万元(約4億9000万円)に満たない製作費ながら、興収は7億元(約114億円)を突破。タン・ウェイ(湯唯)主演のラブロマンス「北京ロマンinシアトル」も製作費2800万元(約4億5000万円)で、興収は5億元(約81億円)超えを実現した。このほか、台湾の女優リン・チーリン(林志玲)主演「101回目のプロポーズ」、香港のピーター・チャン(陳可辛)監督の意欲作「アメリカン・ドリーム・イン・チャイナ」、人気作家・郭敬明(グオ・ジンミン)の監督デビュー作「小時代」と、低予算映画が軒並みヒットしている。

今年公開された大作映画「忠烈楊家将」は、主演の7兄弟にウーズン(呉尊)やドラマ「流星花園〜花より男子〜」で知られるF4ヴィック・チョウ(周渝民)らイケメンばかりをそろえたが予想外の大コケ。映画関係者の間からは、「時代劇の大作映画の時代は終わった」との声も多い。低予算作品が人気沸騰し、大作映画の活況は過去の話なのか?との疑問に、有名監督のフー・ピン(何平)氏は異を唱えている。空前の予算を費やした大作映画は、その国の映画界の勢いを示すものであり、今後も絶対に必要なジャンル。さらに、海外市場に打って出るには、やはり壮大な規模の映画が大きな役割を担うという。(翻訳・編集/Mathilda

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